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Sunday

シェフィールドで飾られた飴色の籐 / Antique Crook Handle Walking Stick with Malacca Cane

英国アンティーク、最高級素材マラッカ藤の大曲ステッキ。















17世紀、男性が剣を持たなくなった代わりに持ちはじめたといわれるステッキ。

その頃から、「象牙のグリップにマラッカ藤のシャフト」が高級ステッキの定番素材だったといいます。
大航海時代に端を発し、世界中から素晴らしい品物を集めていた英国ならではの、贅沢な組み合わせでした。


マラッカ藤(マラッカケイン)とは、マレーシア、マライ半島西岸のマラッカ海峡に面した港湾都市から出荷される周辺
地域特産の藤の茎のことです。


もともとの材に斑(フラワー)が入っており、使えば使うほどそれが濃くなり、全体に艶がでてきて、しっとりと飴色になるのが特徴。その艶具合や斑などは個体差があり、その表情を愉しむのがマラッカケイン愛好者の愉しみであるといっても過言ではありません。

軽く丈夫で表情豊か、そしてエイジングもたのしめるマラッカケインは、杖はもちろん、傘の柄にも使われており、現代においても英国紳士が大好きな素材。英国王室御用達、老舗の傘メーカーFOXも、傘の柄の定番素材としてマラッカ藤を取り揃えています。


今回ご紹介するステッキは、シャフトがそのマラッカ藤でできているクルーク・ハンドル=大曲りのひとしな。
このタイプのグリップは、持ちやすく、ちょっとした時に手に掛けておきやすい実用性で長年人気の定番となっているフォルムです。

シャフトにはなんとも味わい深い斑がまるで絵画のように現れており、自然の奥深さを感じさせます。
カラーとグリップ先端には金属のカバーがあしらわれており、何らかのマークと「W.H&S」の刻印がみられます。

この「W.H&S」は恐らく1800年創業「William Hutton & Son」のもの。
1800年にシェフィールドにおいてWilliam Huttonとして創業したシルバースミスであり、1864年からWilliam Hutton & Sonとなり、1930年には工房は他に吸収され、その歴史を閉じてしまいます。スターリングシルバーはもちろんシルバープレート製品も多く生産してきました。


英国においてスターリングシルバーは厳密なホールマークによって管理されておりますが、シルバープレートにおいてはその限りではありません。
今回の材は恐らくシルバープレート/銀メッキであると思われます。

表面に小さな槌跡がある味わい深い仕上がり。
マラッカ藤の色合いと良いコントラストをなし、お互いを引き立てあっているような気がいたします。


長さは90cm超とやや長めのがっしりとしたクルーク・ハンドル・ステッキ。
それなりに体躯が大きな紳士のものだったことを伺わせます。


これからは貴方のお手元で。
シルバープレートの歳月を経た味わいと、増していくマラッカ藤の古艶を、育ててみてはいかがでしょうか。



◆England
◆推定製造年代:c.1864-1930年頃
◆素材:マラッカ藤、金属(おそらくシルバープレート/銀メッキ)
◆サイズ:全体長さ約91.3cm グリップ幅約14cm
◆重量:269g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。

https://toddlowrey.com/?pid=144649650


Todd Lowrey Antiques
by d+A