英国アンティーク、ヴィクトリア時代のテディベア。
イングランド北部の街で行われていたアンティーク・フェア。
屋内のストール、その一番奥の場所で、食器に混ざってちょこんと置かれていたのがこのベアです。
華美ではなく、特に愛嬌があるわけでもなく。
実に真面目に作られた感のあるベア。
思わず手にとると、全体にふっくらとした体つきの眼鏡のおばさまが嬉しそうに話しかけてきました。
「いいベアでしょう。ヴィクトリアンのベアよ。」
・・・はい、いいベアです。好きです。
そっと抱いてみれば、パンパンに詰め物がされていて、見た目よりもずっしりとした感じがます。
ちょっと押してみると、「ぎしっ」という感触。中身は藁だと思われます。
よく見れば、足の裏はちょっとだけ穴が開いていて、なんか藁みたいなものがわずかに顔を覗かせています。
ちいさく優し気なグラスアイ。
刺繍の鼻。
外側はフェルトのような緻密な布でできています。
脚を開き気味にしてちょっと頑張れば、自立してお座りもできますが、時間がたつといつのまにか転がってしまうかもしれません。
その辺りはどうかご容赦ください・・・。
状態はとても良くはありますが、足裏や掌のほつれに、きっとこのベアと遊んできたであろう子ども達の小さな掌が見えてくるようです。
諸所にみられる手縫いの補修跡は、きっとおかあさまが直してくれたのでしょう。
ちなみにタイトルの「友だちに会えない日は、はちみつが一滴も残っていない壺のようなものさ」はクマのプーさんの名台詞。
スコットランド出身の作家、アラン・アレクサンダー・ミルンによる不朽の名作は、ベアを愛する人のみならず世界中で愛されています。
そんな彼を輩出した英国から、世紀を超えて愛されてきた真面目なテディベア。
今度は、ぜひ貴方のもとで。
ゆっくり、たっぷり、愛というはちみつを舐めさせてあげてください。
◆England
◆推定製造年代:c.19世紀後半
◆素材:布・ガラス・藁・他
◆サイズ:身長約34.5cm(耳含まず)
◆重量:468g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に汚れやホツレ、擦れ、破れ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*手足は可動しますが、限界があります。首は回りません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A