英国アンティーク、端正なフォルムをしたこぶりなトレイ。
なんとも良い古艶と、さりげなく凝った意匠が魅力的なアンティークのトレイ。
製作年代は1900-1910年代頃、エドワーディアンの頃と推察いたします。
そのころヨーロッパにおいてデザインの一大潮流といえば、世紀末に大陸で花開いたアールヌーヴォー、そしてその後のアールデコでしょう。
海を隔てた英国には、どちらの流行もやってきましたが、やはりそこは英国、そのまま取り入れるのではなく、どこか英国流に(すこし地味めに)アレンジされて
流行したように思います。
もともとアールヌーヴォーは1880年代頃から英国ウィリアム・モリスによって提唱されたアーツ&クラフツが源といわれています。
英国に逆輸入されたようなアールヌーヴォー・アールデコは、源流ともいえるアーツ&クラフツと交じり合い、独特の少し地味めで構造的な意匠へと昇華してゆきました。
このトレイにみるどこか構造的で幾何学的なデザインも、そのような流れが影響しているような気がいたします。
あっさりとしつつも、陰影に表情をみせるエッジのモールディング。
美しい意匠の持手は、木と金属を組み合わせてつくりだす見事なフォルムをもち、端部の擬宝珠の細かさ、持ったときの持ちやすさと全てにおいて非の打ちどころがありません。
流れるような杢目と味わい深い導管の表情、飴色がかった古艶によれば、使われている木はおそらくウォールナットでしょう。
どれもが一体となって、このトレイを更に完成度の高い物としています。
ややこぶりですので、一人分のポットを含めたティーセットや、二人分のカップ&ソーサーをセッティングするのにちょうどよい大きさかと思います。
もちろんデキャンタとグラス、ちょっとしたおつまみを乗せて、デスクで一人思索にふける時のお供にも最適。
姿が美しいので、玄関ホールなどに置くレタートレイとしても十分ご使用いただけます。
英国アンティークの醍醐味を存分に愉しめる、ありそうでなかなかない貴重なひとしなです。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1910年代頃
◆素材:木(ウォールナット)・金属
◆サイズ:本体幅約31.7cm(持手含む幅約34.3cm) 奥行き約24cm 高さ約2cm
◆重量:403g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*水や熱に弱い塗装(ニス)となっております。熱いもの、水滴のついたものなどを置く際はマット等を敷くことをおすすめいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A