ドイツ・アンティーク、小さな小さな犬のフィギュア。
顔の大きさがわずか親指の爪先にも満たない、小さな小さな白い犬。
イングランド北部のアンティークフェアで、沢山のアクセサリーを売っていた英国人のお姉さんから買い付けたお品物です。
ガラスケースの中で、リングやネックレスに埋もれていた犬を拾い上げてみたところ、小さい割に思いがけない精密さに驚きました。
お姉さんいわく「"so lovely"な犬よね!ドイツの古い物よ。」
赤いボタンが並んだ青い上着に、お洒落な大きく白い襟をつけた、可愛らしい姿。
ちょっとだけでているピンク色の舌。
全体は白、そしてたれた両耳と尻尾の先、片目の周りに黒と茶のブチがポイント。
犬種ははっきりしませんが、ジャックラッセルテリアあたりかもしれません。
あまりにも小さく可愛く、手に入れてしまいました。
持ち重りがするため、中材は金属、仕上げはペイントと思われます。
両手足がジョイントされており、可動域は広くはありませんが、少し動くようになっております。
このような小さな人形を生産していた会社として有名なのは、ドイツの「Hertwig社」でしょう。
1864年から1941年まで存在し、1900年頃から生産した小さなビスクドールは大変人気となりました。
人や動物などの小さな人形は手足がジョイントされており、コットンの編み物でできた洋服を着ていたのが特徴。
身長は大体2インチ(約5cm)くらいのものが多く、「Hertwig社」のマークがあるものもあれば、ないものもあるようです。
「Hertwig社」の人形はビスクドール(陶器の人形)ですので、今回ご紹介する犬は「Hertwig社」のお品物ではないと思われます。
ただ、「Hertwig社」の成功により、他メーカーが似た製品を製作・販売したであろうことは、想像に難くありません。
今回の犬も、おそらくそのようなイメージで生産されたものなのではないかと推測されます。
ただ、金属製であること、そして座ったときの高さはわずか約2.7cmですので、1/12スケールのドールハウス・スケールに合っている大きさであることが特徴です。
陶器ではなく金属製とはいえ、こんな小さな犬のジョイント手足をつくる・・・というのは、並大抵な手間ではありません。
貴方のドールハウスで飼っていただいても。
もちろん、コレクションの隅に置いていただくだけでも、大喜びでずっと座っていることと思います。
小さな小さな、いつまでも忠実な友を手に入れてみてはいかがでしょうか。
◆Germany
◆推定製造年代:c.1900年-1930年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:座ったときの高さ約2.7cm
◆重量:13g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A