フランスヴィンテージ、オコジョのブローチ。
オコジョ(フランス語ではHermine/エルミーヌ)はフランス・ブルターニュ公の紋章。
14世紀後半からブルターニュ公の紋章の動物となったオコジョにはこんな伝説があります。
アンヌ・ド・ブルターニュ(ブルターニュ女公1488-1514)が狩猟に出かけたとき、真っ白い毛に覆われたオコジョをみかけます。
周りにはオコジョを狩ろうとする男たちがおり、追い込まれたオコジョは、泥沼を渡りながら毛皮を汚すよりも、むしろ正面から立ち向かうことを選んだといいます。
このエピソードは、アンヌ公女のモットー"Potius mori quam foedari"(汚れるよりはむしろ死を)にインスピレーションを与えたとされ、後にブルターニュの紋章となった・・・というもの。
(諸説あります)
そんなオコジョが中央におかれ、上には王冠が配された円形のブローチ。
オコジョの周囲は透けた細工で囲われ、繊細な雰囲気を纏っています。
背面の留め具はフランスでよく見かけるトロンボーン式(もしくは鉄砲式とも)クラスプ。現状はしっかり稼働しております。
また、裏には以下の文字がみられます。
ATAO FEAL
これはブルトン(ブルターニュ)語で「常に誠実」という意味。
同名の刻印がおされたアクセサリーがフランスアンティーク市場で散見されますので、おそらくブルターニュにあった工房名、もしくはブランド名と思われます。
刻印などはみられませんが、仕上げはおそらくシルバープレート(銀メッキ)と思われます。
控えめな光ながらも、個性的な意匠は存在感を放ち、こだわりを感じさせます。
遠いブルターニュの心意気を感じる、稀有なひとしな。
是非お手元にいかがでしょうか。
◆France
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:(おそらく)銀メッキ
◆サイズ:直径約3.5cm
◆重量:8g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A