英国アンティーク、シルバーのポケットウォッチ用チェーン。
胸元を探り、チェーンがついたポケットウォッチを取り出して時間を確認する。
腕時計をみるよりも、何故か威厳が感じられるその仕草に憧れる人は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、その仕草に欠かせない、ポケットウォッチ用のチェーンです。
さて、軽くポケットウォッチの携帯の方法を確認しておきましょう。
一般的には三つ揃えのスーツの場合、ベストのポケットにウォッチを納め、ボタンホールに鎖をとめます。
ベストを着用しない場合は、トラウザーズ(ズボン)のフォブポケット(ポケットウォッチ用ポケット)に入れるのが一般的。
過去の偉人たちの肖像画や写真をみれば、紳士は必ずと言ってよいほどジャケットの内側にポケットウォッチのチェーンが見えているもの。
数少ない男性の装飾品のなかでは極めて重要な存在であったことは間違いないでしょう。
一般的な金属製からシルバー、金メッキ、そして金無垢と、女性の宝飾品と同レベルの贅をつくしたものをみることができます。
そんな知識を踏まえつつ、今回ご紹介するポケットウォッチ用チェーンをみてゆきましょう。
鎖の種類やかけ方は何通りもありますが、今回ご紹介するチェーンは「ピン・バー」と呼ばれる1文字の棒タイプ。
バーをボタン穴に掛け、時計をポケットに収納するタイプとなっております。
材は銀(スターリングシルバー)。
ピン・バーにはホールマークとしてライオンのマーク(ライオンパサント)と、シールドに小文字の「q」が刻印されています。
フックの部分にはメーカーズマークが見られ、ややつぶれてはおりますが「H.W.Ltd」とよめます。
これは19世紀創業、ロンドンとバーミンガムに拠点をもつ「Henry Williamson Ltd」のものと思われます。
バーミンガムにおいてシールドに小文字の「q」は1915年のもの。
よってこのチェーンは1915年にバーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることがわかります。
チェーンの基本ともいえるシンプルなフォルムではありますが、よく見ればチェーンの1パーツごとになにやら小さな凹みがあることに気づきます。
初めはチェーンを重なりやすくするための凹みかな、くらいに思っていたのですが、よくよく調べれば、それはすべてが小さなライオンパサントではないですか!
これでもか、いちいち刻印されており、クオリティに対する絶対の自信がうかがえます。
シルバー、もしくはシルバー系の色のポケットウォッチに最適のチェーン。
シンプルなフォルムと、スターリングシルバーの揺るぎない存在感で、貴方のポケットウォッチを格調高く演出してくれることは間違いありません。
英国アンティークならではの誠実さなクオリティの高さが光る、確かなひとしなです。
◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1915年
◆素材:銀(スターリングシルバー)
◆サイズ:長さ約22.8cm
◆重量:23g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*チェーンのみの販売です。ポケットウォッチは付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A