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Wednesday

冒険心をくすぐる機能美 / Vintage Prismatic Marching Compass on Stand

英国ヴィンテージ、真鍮製のスタンド型プリズマティック・マッチング・コンパス。




















英国の大きなアンティークセンターで手に入れた、プリズマティック・マッチング・コンパス。
脚がついていてちょっと珍しい形なのがポイントです。

蓋には以下の文字が彫られています。


STANLEY
LONDON
1890


1853年にWilliam Ford Robinson Stanleyによって創業された W.F.Stanley & Ltd。
ロンドン・Holbornを拠点として定規、コンパス、顕微鏡など光学機器を製造・販売していました。
1916年にNew Elthamへ拠点を移転。

第一次大戦、第二次大戦を通じて英国軍へ、そしてRMS Queen Maryなどの豪華客船へもコンパスを提供した実績をもつ英国屈指のメーカーでありました。
長く操業を続けましたが、2000年前後にはポンド高による輸出難、冷戦終了による軍の需要減などから残念ながら会社は解散。
現在は同社の名声を懐かしみ、多くのリプロダクションが生産されています




さて、正直にいえば、Stanleyのコンパスは現在市場にでているものは、多くがリプロダクション。

ロンドンのサイエンス・ミュージアムのサイトに掲載されているコンパスは本物だと思いますが、ほとんど市場でみることはありません。



参考:サイエンス・ミュージアムのサイト(英語版)
Prismatic surveying compass by W. F. Stanley & Co.
https://collection.sciencemuseumgroup.org.uk/objects/co410198/prismatic-surveying-compass-by-w-f-stanley-co-prismatic-compass-magnetic-compass



そんなことから、今回ご紹介するコンパスも古いStanleyのコンパスのリプロダクション=復刻版であると思われます。
リプロダクションとはいえ、無垢の真鍮はそれなりの歳月を感じさせ、なかなかに風格溢れる佇まい。
おそらく20世紀後半、1970年代頃の物なのではないかと思われます。
方位はほぼ合っておりますし、サイドについたボタンを押すことで盤を止めることも可能です。
蓋裏はミラーになっており、これは味方に合図を送るために使っていたと思われます。



プリズマティック・マッチング・コンパスの概略をご説明いたしましょう。
蓋を開け、サイティングスリットを倒し、蓋についたヘアラインを対象物に合わせ、プリズムを覗きそこから見える数値を読み取ります。
そうすれば「北から何度」と正確な方位を知ることが出来るようになっています。



スタンド型ですので、存在感は抜群。
蓋を閉めたままでも、蓋を開けた状態でもとても絵になります。



機能を求めた末に生まれた美しさと存在感。
デスクトップに置けば、貴方の冒険心をくすぐること間違いなしの、英国ヴィンテージアイテムです。


◆England
◆推定製造年代:c.1970年代頃
◆素材:真鍮・ガラス・他
◆サイズ:直径約7cm 高さ約11.2cm
◆重量:383g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*方位磁石は実働し、大体あっておりますが、正確な計測ができるかどうかは保証いたしかねます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A