イングランドのアーティスト、アダム・バインダー作の傑作フィギュア。
もともとは「ハーモニーキングダム」の造形アーティストの一人だったアダム・バインダー/Adam Binder。
2001年に独立し、イングランド・コッツウォルズで自分の工房を立ち上げ、「Adam Binder Editions」として彼独特のこだわりに満ちた作品をつくってきました。
基本的には限定生産で、追加の生産はないことから、彼の作品は世界中でコレクターズ・アイテムとなっています。
素材は大理石の粉と樹脂をまぜた独特のもので、しっとり、ずっしりとした質感と自然な発色が作品の魅力をさらに高めています。
今回ご紹介するのは「SOECIAL MOMENT Series」より
「HOOT N' NANNY」というタイトルの作品です。
高さ9cmほどのフクロウのフィギュア。
顔立ちからして面フクロウでしょう。
面フクロウの英語名「Barn Owl」は「納屋のフクロウ」の意味。納屋のような人家に巣を作ることから名づけられました。
白いハートのような顔は「顔盤(がんばん)」と呼ばれ、一種のパラボラアンテナの役目を果たします。
音を立体的にとらえ、対象物との距離感や方向を正確に把握するのに特にすぐれているといわれています。
まさに森の番人のような鋭い感覚をもつフクロウといってもよいでしょう。
そんな4羽の面フクロウが集まった状態のフィギュア。
一番上の1羽が親であるかと思います。その1羽の頭部はパカッと外すことができ、中には小さなものを仕舞うことができる空間があります。
そして、よく見れば底にはどんぐりが1個。フクロウの全面にもオークの葉がちりばめられております。
アダム・バインダーは2013年から彼はブロンズ彫刻を主体とする活動をしており、小さな作品はほとんど作らなくなりました。
ブロンズ彫刻はとてもとても素晴らしいものですが、それはまさに「芸術」としての存在となっているため、彼独特の造形センスが活かされた小さな作品を多く揃える悦びは、年々難しくなっていくのは間違いありません。
今回ご紹介する「HOOT N' NANNY」は2002年の作品。
世界限定600体のうち475体の1体となっております。
色々と調べましたが、「HOOT N' NANNY」の詳細な意味は不明。
言葉が似ているものに「hootenanny/フーテナニー」という英語があります。これは聴衆も参加できる形式ばらないフォークソング大会のこと。
もしくは「名前が明らかでない、忘れがちな何か」・・・「ほらほら、あれ」みたいなもののこと。
どちらも語源ははっきりしておらず、フクロウと何かつながりがあるのかすらわかりませんでした。
フクロウの「ホ~ホ~」という鳴き声は「hoot」と表現されますので、それとひっかけて名付けられたのかもしれません。
個人的には、フクロウの親子が「ほらほら、あれ・・・ってなんだっけ」みたいに仲睦まじく話しているような情景に名付けられた、といったところかと思います。
独特の質感と表現を持つアダム・バインダーのフィギュア。
その存在感は見る者の心を捉えて離しません。
森の番人、知恵の象徴ともいわれるフクロウの像は、特別なものを所有する悦びを間違いなく貴方にもたらしてくれることでしょう。
◆England
◆推定製造年代:c.2002年
◆素材:石材・樹脂
◆サイズ:幅約6.5cm 奥行き約5cm 高さ約9.2cm
◆重量:158g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*少し前のものですが、本体はとてもよいコンディションです。
*オリジナルの箱が付属しています。箱には保管の際についた若干のアタリがみられます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A