カナダメイド、ヴィンテージの懐中時計。
16世紀から使われているといわれる懐中時計/ポケットウォッチ。
腕時計が普及する前は唯一の携帯式時計であり、紳士にとっては無くてなならないアイテムでありました。
もちろん、腕時計が普及したのちもポケットウォッチを愛する紳士は多く、かのウィンストン・チャーチルもその一人。
彼のトレードマークとして葉巻、そして胸のポケットウォッチチェーン(その先にはブレゲのNo.765)があったことは有名な逸話となっています。
さて、今回ご紹介するポケットウォッチ。
シルバー系の本体に文字盤は薄いベージュ、細長くモダンなフォントのアラビア数字にまっすぐな針。
ボウ(ペンダント)部分は隅を切った角型になっており、ややアールデコモダンを感じるような意匠になっています。
文字盤には「WESTCLOX POCKET BEN」の文字。
WESTCLOX/ウェストクロックスとは、アメリカ・イリノイ州の1885年創業の老舗時計メーカー。
アメリカ、カナダ、スコットランド等に工場があり、現在も製造を続けているようです。
懐中時計、腕時計、置時計等々、多くの時計を製造しており、アンティーク・ヴィンテージ市場においても様々な種類の時計をみることができます。
(公式サイトを探したのですが、現時点では設置されていないようです)
そして、「POCKET BEN/ポケットベン」とは、ウェストクロックスが1915年から1990年頃まで製造していた懐中時計のシリーズ名のこと。
今回のポケットウォッチは Style 5 となり、1946年から1960年まで製造されていました。
また、文字盤の一番下には「MADE IN CANADA」の文字が見えますので、カナダ工場での製造と思われます。
さてこの「POCKET BEN/ポケットベン」という名前。
どこかで聞いたことありませんか?
ロンドン、ウェストミンスター宮殿の時計そして時計台の愛称が「BIG BEN/ビッグベン」であることは、皆様ご存じのことと思います。
(正確には中にある鐘の名前ですが、今はもう時計や時計台そのものをそう呼ぶことが多いです)
「ビッグベン」が大きな時計を意味するのであれば、小さなポケットウォッチは「ポケットベン」としよう!
・・・名前決定にはそんな由来があったような気がいたします。あくまで、私の推測ですが。
貴方の懐に小さなビッグベンをひとつ。
チクタク刻まれる時計の音は、貴方だけに聞こえる鐘の音となって、時の流れを教えてくれることでしょう。
参考:ウェストクロックス ポケットベンのシリーズ
Westclox History at Clockhistory.com(英語版)
*アメリカの方が趣味でリサーチし公開しているサイトです。よろしければご覧ください。
https://clockhistory.com/0/westclox/series/series-17-1.html
◆Canada
◆推定製造年代:c.1946-1960年
◆素材:金属・他
◆サイズ:直径(竜頭以外)約5cm 厚み約1.4cm
◆重量:58g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*動作致しますが、簡便な日常使いとお考え下さい。手元で確認したところ12時間で2分前後の遅れがみられます。
*継続的使用を求められる場合には定期的にオーバーホールをおすすめいたします。
*誠に恐れ入りますが当店でオーバーホールはお請けできません。
*ポケットウォッチのみの販売です。チェーンは付属いたしません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A