同じデザインで長短ペアのレターオープナーは、英国の大きなアンティークフェアで手に入れました。
ミニマムとはこのことか、というくらいシンプルなフォルム。
唯一の意匠といってもよい端部のリングがポイント。
でもよくみれば、リングの片面は面取りがしてあり、さりげないこだわりが感じられます。
長いほうの本体には、すこしつぶれておりますが「E P N S」の文字とともに、星が3つ配されたシャムロック（三つ葉）のマークがみられます。
まず、「E P N S」とは「Electro Plate Nickel Silver」の略で、銀メッキのこと。1840年代に発明された電気による銀メッキのことです。
また、星が配されたシャムロック（Three Stars into a Shamrock）は、1801年バーミンガムで創業したシルバースミス「BARKER BROTHERS」が使用していたマーク。
刻印の一番右側に横倒しのシールドがみられますが、このなかには同じく横倒しで上に並んで「B B」、そしてその下に「S LD」などと刻まれているはず。
つぶれてしまってよく読めず、年代は特定できませんが、このBB以外の文字がもう少し分かれば、ある程度年代は絞り込めるはずです。
同社は他社に買収されたり統廃合されたりする運命をたどりますが、Barker Brothersという名前を使っていたのは1806年から1960年代頃までのようです。
今回ご紹介するレターオープナーは、形状の雰囲気などから、Barker Brothersの最晩年、1950-1960年代頃の製品と推測いたします。
短いほうは長さわずか10cm。
手の中に納まるほどの小ささですが、封筒などを開けるのに十分に役立ってくれます。
例えばペンケースなどにいれておくのに便利そう。
長いほうは長さ約20cm。
こちらはすらりとスマートに封書を開封していただけますので、デスクトップに常備しておくのはいかがでしょう。
リング部分にキータッセルなどをつけていただいても素敵。
長い長い歴史をもつ、英国の老舗シルバースミスが作りあげた、さりげない中にこだわりが詰まったレターオープナー。
使って心地良く見て嬉しい存在感は、貴方のお仕事にきっと役立ってくれることでしょう。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1960年代頃
◆素材：銀メッキ
◆サイズ：ロング長さ約20.3cm 幅約2.2cm /ショート長さ約10cm 幅約1.4cm
◆重量:ロング39g ショート10g
◆在庫数：1セット（2本で1セット）のみ
【NOTE】
＊古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
＊剣と表現しましたが刃物ではございません。ただしレターオープナーの特性上鋭いフォルムをしています。お取り扱いには十分ご注意ください。
＊画像の備品は付属しません。
＊上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d＋A
