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Saturday

銀のサボとオランダの翼 / KLM Sterling Silver Brooch by H. Hooijkaas

オランダ・アンティーク、KLMオランダ航空のブローチ。














英国南部の競馬場で行われていたアンティークフェア。

小さいながらも充実した品ぞろえであり、時折会場の隅で歌手が生歌を披露する、というオマケ付きで、主に英国人の高齢者層が多く訪れているフェアでした。


そこで手に入れたのが今回のブローチ。


中心には「K L M」が刻まれた六角形、翼、そしてクラウン。
これはKLMオランダ航空が1950年代まで使用していたロゴマークです。
そしてオランダの象徴、サボ(木靴)が1足、ロゴマークの下に下げられており、動くとゆらゆらと揺れ目を惹きます。


本体裏面には「* H H *」のマーク。
これはオランダのシルバースミス「Herbert Hooijkaas」のマークです。
1874年にHerbert Hooijkaasによって設立されたシルバーファクトリーで、2008年までHooykaas Schoonhovenseとして製造を続けていました。
「* H H *」のマークが使用されていたのは1943-1978年までですので、今回のブローチもその間の製造と思われますが、
KLMオランダ航空のロゴ使用の年代と考えあわせ、推定製造年代は1943-1950年代頃とさせていただきました。



可愛らしくも格好よく、パーサーやCAの胸元に下がっていただ、さぞお洒落だったのではないか、と想像してしまいます。



ただ、このブローチが果たして制服の一部であったのか、お土産物であったのかは不明。
銀製であることから、例えば機内販売としてのスペシャルなお土産物であったのかもしれない、とも思います。

ちなみに機内販売が始まったのは1950年代。当時は機内で喫煙ができたため(!)煙草を購入して機内で楽しむという人が多かったそうです。
そして航空機に乗るのは富裕層が多く、出国審査後の旅の楽しみとしての免税品販売、及びラグジュアリーなサービスの一環として始まったのではないかとされています。



オランダの翼を掲げた可愛らしい木靴。
それはどこまでも飛んでいく、という夢を体現しているような気がしてなりません。


旅の夢をもつ貴方の胸元に是非、どうぞ。



◆Holland
◆推定製造年代:c.1943-1950年代頃
◆素材:銀(スターリングシルバー)
◆サイズ:幅約3.6cm 高さ約3.2cm
◆在庫数:1点のみ
◆重量:5g




【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques
by d+A