英国アンティーク、折りたたみ式のブックトラフ兼スタンド。
英国のアンティークマーケットで手に入れた、珍しいブックトラフ。
トラフ/Troughとは、「(細長い)飼葉おけ」「槽(ふね)」「くぼみ」や「谷」という英語。
そして、ブックトラフ/Book Troughとは、本を置く棚部分がV字谷のようになっていて、本を傾けて収納するようになっている本棚のことをいいます。
場所は少々とりますし、ハードカバーでないとしっかりと収納できない、というものではありますが、角度がついて出し入れしやすく、タイトルが見えやすい、というメリットがあります。
英国アンティークの小家具で、ブックトラフはひとつの定番。
素材は実用的なオークから、最高級のマホガニーや化粧張りのウォールナットまで、フォルムは1段だけでデスクトップに乗せるもの、2-3段程度で床に置くものから、1段のトラフの上に天板は水平なものをつけて、そこで本が開けるようになっているものなど様々なタイプがございます。
今回ご紹介するブックトラフはデスクトップに置く1段のタイプであり、珍しい折りたたみ式。
そして、ブックスタンドとしてもご使用いただけるデザインを持つ優れものとなっております。
具体的には、三角形のような形をした2枚の脚、アルファベットの「P」のような形をした左右の側板を動かすことによって、薄く折りたたむことができるのです。
細かなカーヴィングが施された左右の側板は、立てればブックトラフとして使う時に本を支えますし、たためばブックスタンドとして使うときに装飾がよく見えて、なかなか良い雰囲気に本を演出してくれます。
特にストッパーなどはありませんが、材と丁番の具合で程よいところで止まってくれる状態を保ち続けている佳品。
製作年代は古く、ヴィクトリア時代と推測いたします。
材は無垢のマホガニー材。
家具材としても最高級の材であるマホガニーは、大英帝国が遥か南洋から手に入れていた貴重な材。
現代では手に入れずらくなり、緑の黄金ともいわれるマホガニーは、その美しい木目と加工のしやすさ、寸法安定性などから多くの家具や小物がつくられてきました。
ヴィクトリア時代の人は、このブックトラフを、長期旅行に行くときなどにスーツケースに詰めて、旅先で本棚として使っていたのではないでしょうか。
現代では、レシピスタンド、ブックスタンドとしてはもちろん、小さめのアートフレームやタブレット端末などを置いていただいてもよろしいかと思います。
世紀を超えてきた味わいと、本物の材が持つ風格は二つとない存在感で、置かれたものをしっかりと包み込んでくれることでしょう。
貴方にお届けしたい、英国アンティークの貴重な逸品です。
◆England
◆推定製造年代:c.1870-1890年代頃
◆素材:木(マホガニー材)
◆サイズ(折りたたみ時):幅約39.9cm 奥行き約16cm
◆サイズ(組み立て時):幅約39.9cm 高さや奥行寸法は画像をご参照ください。
◆重量:453g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、材のワレや錆、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A