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Friday

太陽をもつ苔色の十字架 / Vintage Celtic Cross Brooch

 英国のヴィンテージ、ケルト十字モチーフのブローチ。











「ケルト十字/Celtic Cross」とは、ケルト系キリスト教のシンボルになっている十字架のこと。

ラテン十字(縦長の十字で横軸が中心より上方につけられている物)と十字の交差部分を囲む環からなる形となっています。



由来は諸説ありますが、アイルランドでは、聖パトリック(387?-461)が異教のアイルランド人を改宗させる際にこのケルト十字を創った、という伝説が広く信じられており、キリスト教のシンボルであるラテン十字と太陽のシンボルである円環を組み合わせたとされています。

本体に複雑なケルティックノット(ケルトの紐文様)が彫られていることも多く、その姿は壮麗とも言え、ケルト文化との深い融合を感じさせます。

ケルト十字はケルト系キリスト教の衰勢とともに、多く作られたり減ったりしてきましたが、現在でもアイルランド国内、北アイルランドやスコットランド、 ウェールズの教会や墓地などにケルト十字を見ることができます。




そんな歴史をもつケルト十字。

今回ご紹介するのは、そのケルト十字がモチーフのブローチです。



ややくすんだシルバー色の金属と中央にはめ込まれたくすんだ緑色もつ正方形ガラスで出来ており、ケルティックノットを表現したような細かな地模様が表情豊かに古来からのシンボリックな形状を彩っています。

本来のケルト十字は縦軸の下の方が長いのですが、このブローチはフォルムとしては正方形に近く、アクセサリーとしてアレンジされた形となっています。

中央のくすんだ苔色のガラスは、アイルランド産の魔除けの石とも呼ばれるConnemara Marble/カネマラ(コネマラとも)マーブルを模したものでしょう。

ケルト十字の形とよく合うような形状に加工され、独特の存在感を放っています。




ケルトの歴史、キリスト教の歴史。

深く融合し長く絡み合う時間の中に、どんなストーリーが生まれていったのでしょうか。


その小さなエッセンスを堪能するように、愛用していただけたら・・・と思います。




◆England

◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃

◆素材:金属・ガラス

◆サイズ:約3.9×3.9cm 厚み(留め具含まず)約0.8cm

◆重量:17g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*ブローチ留め金具は現代の物に比べれば若干操作性に劣ります。ご使用可能と判断してご紹介しておりますが、気になる方はご遠慮いただいたほうが良いかもしれません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。





Todd Lowrey Antiques

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