フランスアンティーク、テーブルベル。
アンティークの定番アイテムの一つ、テーブルベル。
教会の鐘のような王道のフォルムから、人の形をしたもの、振って鳴らすもの、叩いて鳴らすものなど様々な種類があります。
それぞれにストーリーを感じさせるベルですが、骨董市などにお持ちすれば、必ず誰かがそっと鳴らしている様子がみられます。シンプルな興味、好奇心からだと思うのですが、遥か昔の人たちもそんな風に鳴らしていたんだろうなあ・・と思うと、とても愛しい行為に思えてくるのです。
・・・さて、今回はフランス、ノルマンディーからの王道ともいえるベルのご紹介です。
まず、真鍮のキャスティング(鐘本体)には以下の文字がみられます。
VILLEDIEU
LES POELES
これはフランス北西部、ノルマンディーにある「ヴィルデュ=レ=ポエル」という町の名前。かのモンサンミッシェルの南東約40kmほどのところに位置する古い町です。ヴィルデュ=レ=ポエルは古くから金属加工が盛んで、教会の鐘の製造もおこなわれていました。
おそらくこのベルはヴィルデュ=レ=ポエルの町のお土産物だったのでしょう。鐘を作る町で手に入れる小さな鐘は、またとない思い出の品でったのではないでしょうか。
さあ、もう少しじっくりとベルを見てみましょう。
キャスティングには文字の他に、小さな花や四つ葉のクローバーの浮彫りをみることができます。四つ葉のクローバーは、キリスト教の象徴である十字架に見えることから、古くから幸運の印とされてきました。葉っぱそれぞれが、希望、誠実、愛情、幸運を表しているとか。
また、フランス皇帝ナポレオンが馬に乗って戦場に赴いたとき、地面に四つ葉のクローバーを見つけ、拾おうと身をかがめたとき、銃弾が彼の上方をかすめ、命が救われた・・・という逸話から、幸運の印として考えられるようになったという説もあります。
そんな幸運の印が施されたベルは、高さ約18cm強とテーブルベルとしてはやや大きめ。優しいブラウンのハンドルは木製で、上部はふっくらと膨らみ、トップには真鍮の飾りがついています。キャスティング全体のフォルムは、いかにも「鐘」を思わせるきれいな形。クラッパー(鳴子)は扁平で、振ればチリーン!と良く響く音色です。
動画をアップいたしましたので、よろしければご確認ください。
(思い切り振ると大きな音なので、やや控えめに振っています。音色をご確認ください)
デスクトップやカウンターに置けばそれだけで絵になる存在感。揺らして鳴らせば、ヴィルデュ=レ=ポエルからの音が聞こえてくるような、フランスアンティークの逸品。
貴方のお手元で、更なる時を刻ませてみてはいかがでしょうか。
◆France
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:真鍮・木
◆サイズ:直径約8.3cm 高さ約18.5cm
◆重量:417g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A