フランスアンティーク、ピクチャーフォトフレーム。
ゴールド色の美しい装飾をまとったフランスのフォトフレームのご紹介です。
幾重にも連続する葉や花など、躍動感ある自然の要素をモチーフとしたスクロールワークは、ロカイユ/Rocaille style にみられる18世紀の装飾といえます。
ロカイユ/Rocaille のフランス語における本来の意味は「石ころ」、小石や貝殻をセメントで固めた装飾石の意味もありますが、美術用語としてのロカイユは、ルイ15世/Louis XV 治世中(1715~1774年)のフランスにおける、建築、芸術、装飾などで発展したロココ様式/Rococo の、より顕著な側面を表わしており、ロココ装飾の不可欠な要素となります。
ロココ様式は、16世紀末~18世紀前半にヨーロッパで流行した壮麗厳格な古典主義様式とされるバロック様式/Baroque の最後の進化とされ、非対称構成や曲線・中間色による軽快優美な表現を特徴とした18世紀を特徴づけるルイ15世様式と同様、1730年代にフランスから広がり、ヨーロッパ全土で発展しました。
一見するとシンメトリーかと思われるフレームの装飾は、細部をよく観察すると左右非対称であり、曲線、反曲線、うねりなどの要素が豊富にみられる、活気に満ちたロココ様式の特徴であり、ロカイユの要素をもったルイ15世様式ともいえます。
このフォトフレームは、19世紀にフランス第二帝政の皇帝(1852~1870年)となったナポレオン3世/Napoleon III の時代に作られたと思われます。
真鍮あるいはブロンズをベースにゴールド色のギルト加工されたものとみられ、経年による若干の黒ずみなどは見られますが、極端な摩耗や剥がれなどはありません。
一方、裏側の厚さ5㎜ほどの真鍮のケースは、折りたたみ式のスタンドと共に、かなり年季の入った様子が見て取れますが、中に仕舞われた1.5㎜厚の透明ガラスは、目立つ傷も無く、とても良いコンディションといえます。写真の出し入れは、オープンになっているケース上部から簡単に行え、名刺あるいはポーカーサイズの写真を飾ることができます。
150年を超えても、褪せることのない価値をもつ、実用的なフランスアンティークの貴重な逸品。
フランスのセラーから入手したままの、軍服を着た紳士の写真と共にお届けいたします。
◆France
◆推定製造年:c.1850~1870年代頃
◆素材:真鍮・ガラス
◆サイズ:(畳んだ状態)幅約7.7cm 全長約12.1cm 奥行き約1.3cm
◆サイズ:(立てた状態)高さ約11.7㎝ 奥行き約5.5cm
◆ガラスサイズ:幅約6.4cm 高さ約10.5cm 厚さ約1.0cm
◆重量:85g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、金属フレームの一部に微細な傷や汚れ、金属部の経年変化などがみられますが、機能に影響はありません。
*ガラスの表面にも経年による微細な傷がみられますが、とても良い状態です。
*写真交換の際はガラスエッジにご注意ください。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A