英国アンティーク、フォトピクチャーフレーム。
十字に交差した剣と斧を従えた丸い窓が印象的なフォトフレームのご紹介です。
500円硬貨よりひと回り大きい丸窓は、運転免許証の顔写真が飾れる程度の大きさで、中身の交換は裏面から行います。
フレームの裏側は3㎜幅の金属リングが溶接されており、ガラス、顔写真が裏蓋によって仕舞われています。
裏蓋はプラスチックのような素材なので、元からあったものかは不明ですが、しっかりと嵌めることができます。
金属リングと裏蓋の隙間に何か鋭利なものを差し入れ、強引に蓋を外そうとした形跡が残っていますが、実はこのやり方は危険です。
おすすめな方法としては、正面からガラスごと優しく押し込んで裏蓋を外すやり方が有効かと思います。ガラスは実はドーム型となっておりますので、そっと優しく押し込んでいただくようお願いいたします。
銀メッキが施された外径47㎜のドーナツ形状のフレームには、剣/sword と、斧/axe が斜めに突き刺さるようにクロスしており、印象的なデザインとなっています。
トップにあしらわれたマルタ十字は、古くから軍における勲章に多くあしらわれてきたシンボルであり、英国買い付け時から入っていた軍服を着た男性の顔写真と相まって、ミリタリーな雰囲気が強く感じられます。
人類が使う最も古い道具の一つである斧は、進化を重ねて、剣と共に戦闘の道具として世界中で長い間使用されていましたが、1920年代後半から1930年代初頭にかけて、この歴史的な武器は最終的に廃棄され、儀式の目的以外で使用されなくなりました。
現代において、剣や斧から伝わるメッセージは、実際の戦闘で使用される武器というよりも、軍関連や国賓・公賓歓迎式典などの儀式の目的に使用される「儀式用武器/儀仗」のイメージが強く、権威や伝統を示すために着用する Full Dress Uniform (軍隊や警察、消防などの最もフォーマルな制服)の一部として儀式やパレードの際に携帯される重要なアイテムといえます。
このように、いずれ戦場の第一線から退くであろう歴史ある戦闘武器に、敬意を込め作られたであろうフォトフレーム。
フォーマルで、厳粛な思いにさせられる価値ある英国アンティークの逸品です。
◆England
◆推定製造年:c.1900年代頃
◆素材:ガラス・金属に銀メッキ
◆サイズ:幅約8.3cm 長さ約10.5cm(畳んだ状態) 高さ約9.0㎝(立てた状態) 厚さ約0.7cm
◆窓サイズ:直径約2.9cm
◆重量:36g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れがございます。
*背面の蓋にわずかに欠けがございますが、ガラスにヒビや欠けはございません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A