英国ヴィンテージ、ガラスペン。
ガラスペン、お使いになったことありますか?
とても便利な筆記具が選び放題の現代において、ガラスペンを使うことはかえって贅沢な選択肢といえるかもしれません。文字通りガラスで出来ており、ペン先のみがガラスの場合と、すべてガラスで出来ている、両方のパターンがあります。もちろん「Dip Pen=つけペン」ですので、使う度にインク壺にペン先を浸して書く必要があります。
手はかかりますが、ガラスペン特有の書き心地と、なによりも透明で美しいガラスという素材がなによりも魅力的なアイテムです。
さて、そんなガラスペン、いつ頃から使われていたのでしょうか。
定説としては「1902年に日本の風鈴職人である佐々木定次郎によって考案され、世界に広がった」というもの。ただ、海外のサイトをみると、1700年頃からヴェネチアで作られていた、としている説もあります。英国のV&A(ヴィクトリア&アルバート ミュージアム)のコレクションを探れば、19世紀の英国StourbridgeもしくはBristolで作られた、としている品物も公開されています。
推測ではありますが、日本のガラスペンはきっと自ら考えた物で独自の発展をとげたのでしょうが、ガラスの国ヴェネチアでもまた別のものが作られてヨーロッパに広まっていた、と考えるのが妥当かなあ、と思います。
今回ご紹介するのは、英国からのガラスペン。
珍しいのは内部が空洞になっており、色のついた水が入っていること。一緒に空気も閉じ込められておりますので、ペンを動かせばそれに応じて色水も動き、眼に愉しい遊び心溢れる仕組みとなっております。内部には同じガラス製と思われる小さなチャームも入っており、色水と一緒に動いたり、空洞に取り残されたりして、更なる興味をそそられます。
当店の店名を実際に書いてみておりますので参考にどうぞ。書き心地は硬く、線は細いです。ゆっくりと様子を見ながら書くようにしてください。現代の筆記具のつもりでぐいぐい書くと上手く書けません。正直、少々書きづらいかとも思います。傾きを変えつつ、様子をみながらペン先を動かしてみていただくことをお勧めいたします。
「書くこと」が少なくなっている現代。
だからこそ、自らの筆致をこだわりの筆記具で残すことは、この上なく豊かなことである気がいたします。
貴方のデスクトップに、豊かな時をお届けできれば光栄です。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:ガラス・液体
◆サイズ:長さ約13.7cm
◆重量:5g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*欠けやヒビはございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A