英国アンティーク、ハンドバッグ。
手のひらに乗せられるほどコンパクトなハンドバッグ。
ピローパース/Pillow Purse と呼ばれ、アール・デコ時代の1920~1930年代頃に流行していたと思われます。
その名称が表すように、枕のかたちをしたボディは硬い素材で出来ており、少し堅めにしっかり留められた真鍮の留め具を外すと、中央に巻かれた真鍮のバンドから上下に分かれ、ほぼ180度開きます。
内部は想像していたよりも大きく拡がっていて、少し紫がかった濃紺のビロードが貼られています。
この類いのピローパースは、ボディそのものが銅あるいは真鍮素材で出来ているものが多いのですが、今回ご紹介するものは、留め具と丁番、四隅の飾りと腰のバンドのみが真鍮です。
それに合わせ、ボディは艶やかな表面をもつ硬い素材で出来ており、おそらく素材は水牛の角と思われます。
このような手の込んだ加工は、量産に向くシンプルで直線的なデザインが主流となったアール・デコ様式とは真逆のスタイルとも思え、この時代であれば、ボディは、ベークライトに代表されるフェノール樹脂などの合成樹脂が使われても不思議ではありません。
水牛の角を手技で加工することは、職人の手技に頼ったアール・ヌーヴォー様式の名残も感じます。
肩掛けはもちろん、少し短めですが斜め掛けも可能です。
留め具もしっかり閉まりますので、実用にお使いいただくこともできると思います。
伝統に抗い、従来にない新しい発想とユニークな素材を使って生み出された、人形の枕サイズの前衛的なハンドバッグ。
貴方のコレクションの一部にいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年:c.1920-1930年代頃
◆素材:真鍮・水牛の角(おそらく)
◆サイズ:ボディのみ幅約14.0cm 高さ約10.5㎝ 厚さ約6.0cm/チェーンの長さ約92.0cm
◆重量:212g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、金属部の経年変化や錆、布部分の多少の傷み等ありますが、留め具や丁番は正常に機能します。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A