英国ヴィンテージ、小さな三段コーナーシェルフ(もしくはワットノット)。
英国の大きなアンティークセンターで手に入れた三段のシェルフ。
3本の支柱に3枚の棚板がついたシンプルな造り。
コーナーに置けるように扇型に近い平面をしていますが、よく見れば各棚板の前面は緩やかなサーペンタインとなっており、なかなか凝った造りとなっています。
「サーペンタイン/Serpentine」とは「大蛇」の意味で、一つの曲線(R)だけではなく、くねるように複数の曲線が組み合わせられたものを指します。アンティーク家具などでよく使われ、全面がくねるような曲線をもつキャビネットを「サーペンタインキャビネット」などと呼びます。
また「Whatnot/ワットノット」はアンティーク家具ならではの呼び名かもしれません。
ワットノット/what-notとは18世紀に登場した飾り棚のこと。フランスでつくられていたエタジェル/etagereが基とされています。ちなみに「etagere」とは、「棚」のこと。小さな品々を飾るステージとして平らな板が連なったものが始まりです。
ルイ16世時代にはとてもエレガントなものが作られ、このスタイルはやがて英国にも伝わり、19世紀には大陶器やオーナメント、小さな可愛らしい物たち、そして何でも、好きなものを乗せられる家具は、装飾品に溢れていくヴィクトリアンの家庭ではたいそう重宝されました。
ちなみに英語で「whatnot」は「whatever」と似たような意味ではありますが、長くなった説明を終わらせるような意味合いのように思います。つまり、日本語でくだけた言い方をすれば・・・「お皿でも小物でも、つまり何でも!」・・・ということ。
そして英国のアンティーク家具のコーナーワットノットは一般的に下に行くほど棚板が大きくなっており、安定して立つことが出来るようになっているものが多く見られます。(まれに全部同じ大きさのも存在します)
今回ご紹介するコーナーシェルフ(もしくはワットノット)は、三段とも同じ大きさですので、下段にやや重めの物を置いたほうがよろしいかと思います。
高さ50cm弱と小さいため、カウンターの上やサイドボードの上などに置いていただくのがお勧め。棚板は薄いながらも綺麗な杢目のでたマホガニー材で、3本の支柱も挽物細工となっており、それほどの年代は無いながらも十分に雰囲気あるお品物だと思います。
お皿でも小物でも、つまり何でも!・・・貴方のお気に召すままにお使いください。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:木(マホガニー)
◆サイズ(扇形曲線を正面に見た時):幅約28.3cm 奥行き約20cm 高さ約49.2cm
◆最下段~中段~最上段の各間隔:約15.6cm
◆コーナーに沿わせた場合、接する辺は各約20.3cmとなります。
◆重量:約650g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*三枚の棚板が同じ大きさですので、上段に重い物を乗せると不安定になります。
*下段にやや重めの物を置くことをお勧めいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A