英国ヴィンテージ、木製ポール付ユニオンジャック。
英国のシンボル、ユニオンジャック。
ご存じの方も多いと思いますが、ユニオンジャックの意匠の成り立ちなどを少しだけご説明いたします。
ユニオンジャックとは、1801年の「大ブリテンおよびアイルランド連合王国」成立に伴って制定された英国国旗のこと。
イングランドの白地に赤の十字(Cross of St.George/聖ジョージの旗)
アイルランドの赤の斜め十字(Cross Saltire of St.Patrick/聖パトリックの旗)
スコットランドの青字に白の斜め十字(Cross Saltire of St.Andrew/聖アンドリューの旗)
この3つ意匠を組み合わせたものが「ユニオンジャック」となります。
まずは1277年にイングランド王国の国旗となった聖ジョージの旗に、1603年スコットランド王国からジェームズ1世を迎えたときに、聖アンドリューの旗を組み合わせます。
さらに1801年のアイルランド併合の時、聖パトリックの旗を加えて、今日のユニオン・ジャックになったということになります。斜めの線が左右対称ではないのは、スコットランドとアイルランドを平等に配置しようと配慮した結果のデザインであるとされています。
さて、ドラゴンをシンボルとするウェールズですが、1282年にウェールズはイングランドに占領されてしまっていましたので、あまりに昔過ぎてユニオンジャックには参加できておりません・・・。
ちなみに「ジャック」とは人名ではなく、船につける旗章のこと。陸上で掲げる場合は、ユニオンフラッグというのが正式であり、厳密に言えば国旗として法的に定められたものではないようです。ただ、19世紀には、ユニオンジャックを掲げた英国国籍の艦船が世界中で活動した結果、事実上の英国国旗として扱われるようになり、「大英帝国」の象徴となっていった、という経緯がございます。
今回ご紹介するのは、英国のアンティークフェアで手に入れた木のポール付きユニオンジャックです。
木製ポールは長さ90cm弱。先端には尖がり帽子のような木の飾りがついており、シンボリックな印象を際立たせています。旗はおそらくリネンで、上下のみ縫われています。これはこのまま生地幅を活かし、縫ってない端部はミミなのではないかと思います。旗の下のほうには「BRITISH MADE」の文字をみることができます。旗は比較的細長い形となっていますので、垂れた時に格好よく納まるのではないでしょうか。
やや色あせた布の質感も雰囲気がよく、お部屋のディスプレイに最適。
英国の歴史へと想いを馳せながら、三聖人の旗を眺めてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:木、布
◆サイズ:ポール全長約88.3cm 旗部分大きさ約42.6×81cm
◆重量:107g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、染みや木の欠け等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A