英国ヴィンテージ、マーカサイトのシルバーブローチ。
英国のマーケットで手に入れた帆船のブローチ。波を蹴立て、帆を膨らませて洋上を駆ける小さな船が生き生きと表現されています。
おそらくこのモチーフはガレオン船。
コロンブスのサンタ・マリア号などでよく知られているカラック船は、16世紀によりスマートな形の船となり、ガレオン船と呼ばれるようになります。船尾には、敵船への乗り込みや小銃の狙撃に便利なように、背の高い船尾楼を備えていることや、船尾形状が切り落としたように四角くなっているのが外見上の大きな特徴でした。マストの数は3~4本で、16世紀半ばから100年間、文字通りに無敵を誇っていた船でもあります。
ブローチのべースとなる材はスターリングシルバー。
英国においてスターリングシルバー(銀の純度92.5%)はホールマークによって管理されておりますが、ジュエリーなどの小さなものにおいては必ずしもホールマークは刻印されておらず、銀の純度を示す「925」もしくは「STERLING」などのみの場合もございます。今回ご紹介するブローチも裏面に小さく「SILVER」の刻印をみることができます。なお、さらにその下に「W」で始まる刻印がありますが、判読は出来ませんでした。
そして表面には細かなマーカサイト(白鉄鉱)が埋め込まれています。
マーカサイトは古代ギリシャの頃にも宝飾品として用いられ、インカの時代には鏡として使用されていたと想像される形状にて発見されています。鏡面仕上げにした多面カットのマーカサイトで仕上げられたアクセサリーは、控えめながらもきらきらとした反射が美しく、あたかも無数のダイアモンドを散りばめたよう。英国では19世紀後半から20世紀初頭にかけて大流行いたしました。パワーストーンとしても親しまれ、冷静・明察・英知・沈着を表すといわれています。
オリジナルのセーフティーピンも付属しており、落とし止めの機能性とともに、揺れるチェーンが程よいワンポイントとなってくれます。
シックに輝く小さな銀のガレオン船。
帽子や胸元につければ、遥か16世紀の海風を感じることが出来るかもしれません。
◆England
◆推定製造年代:c.1920-1930年代頃
◆素材:銀(シルバー925)、マーカサイト
◆サイズ:約3.1×4.3cm+セーフティピン
◆重量:15g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*ブローチ留め金具は現代の物に比べれば若干操作性に劣ります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A