英国アンティーク、スターリングシルバーとマザーオブパールハンドルの拡大鏡。
使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。それがアンティークの、しかもスターリングシルバーであることは、美しさと機能性、そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。
そんなスターリングシルバーハンドルの拡大鏡のご紹介です。
今回ご紹介する拡大鏡は、シルバーのバンドとマザーオブパール/Mother of Pearl の持ち手が印象的なお品物。
マザーオブパールは、白蝶貝などの体内で真珠を育む母貝のことで、その母貝の内側、真珠層を削り出して使用しています。その真珠層は幾千層もの積層部分で光が乱反射し、その奥底から光がにじむような照りが生まれ、奥行きのある深い光沢と、しっとりとした"光の肌触り"が堪能できます。マザーオブパールが放つ玉虫色は、光の干渉(発生源や周波数の似た光の相互に作用すること)と、散乱(光がそれぞれの色に分散すること)によって生じると考えられています。
この拡大鏡の持ち手のマザーオブパールはしっかりと厚みがあり、ことさら美しく真珠色を反射させています。側面には縞状の薄茶色の層があり、それが全体を良い景色にみせています。
そしてエンドには小花とアカンサスリーフが施された擬宝珠がつけられ、さらにループがあしらわれています。存在感溢れる仕上がりであると同時に、ループに紐やキータッセルを通してご自身用に演出することで、より特別な仕上がりになるのではないでしょうか。
英国アンティーク・シルバーにはホールマークを読み解く愉しみがつきものですが、この拡大鏡のフェルール/ferrule と呼ばれるシルバーの継ぎ手に、数個のホールマークをみることができます。左端のメーカーズマークである「J.Y」は、シェフィールドの「Yates Brothers」のもの。1898年にシェフィールドで創業、その後シェフィールドの主要サプライヤーの 1 つに成長し主にカトラリーなどを製造していたシルバースミスです。
メーカーズマークの隣には、クラウンのマークにライオンパサント、そして、デイトレターが小文字飾り文字の「 m 」。これらは1914年にシェフィールドのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。
なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。直径約5cm強のレンズはコンディションもよく、傷はほとんど見えませんので、十分にお使いいただけることと思います。
シルバーの輝きとマザーオブパールの人肌のようなしっとりとした質感をもつ英国アンティークの拡大鏡。
動かすたびにマザーオブパールの輝きは美しく表情が変わり、それを所有し使うことの悦びを感じさせてくれることでしょう。
◆England
◆Sheffield
◆Yates Brothers
◆推定製造年代:c.1914年
◆素材:スターリングシルバー、マザーオブパール、ガラス、金属
◆サイズ:全体長さ約17cm レンズ部分直径約5cm
◆重量:48g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A