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Friday

トレフォイルのレターラック/ Antique Oak Letter Rack with Trefoil

 英国アンティーク、レターラック。



















英国のアンティークフェアで手に入れた大き目のレターラック。


レターラックは様々な形がありますが、印象としては幅が広く、奥行きは浅く、立ち上がりがあるイメージのお品物です。より奥行きが狭い場所に、効率的に書類を仕分けられるような構造、と言っても良いかと思います。


そして特徴的ともいえるのが、四隅の納まり。このような形で木を組んだものは継手とよばれ、この四角い形状のものは日本語では「組み手」、英語では「Box Joint」とされ、かなり手間のかかる製法です。継手には様々な種類があり、大きなものでは家、小さな物では家具やこのような雑貨に使われており、釘を使わない(もしくは最小限にする)で出来る、技法として古くから使われてきました。

このレターラックは、その手のかかる伝統的な技法で、かなり丁寧に作られた品物である、と言えると思います。



さらにもう一つの特徴は背板トップの穴。


レターラックでこの部分にホールがあるのはよくあることですが、その形状が3つ葉のようになっています。おそらくこれは「トレフォイル/Trefoil」。植物ではシロツメクサなど三つ葉を持つ草を指し、建築では「三つ葉文様」を指します。語源はラテン語の「3」を意味する「tri」からきています。

英国でトレフォイルが使われるのはまず教会。3という数が「三位一体(父なる神/キリスト/聖霊」」を表すとされ、教会建築や内装などに使用されるシンボルのひとつです。

作った人、もしくは持ち主はかなり信心深い人だったのかもしれません。



立ち上がり部分は全てオーク。

英国伝統の材は見事な虎斑(=シルバーグレイン)をみせており、良い材がもつ独特の雰囲気を感じさせてくれます。底にはフェルトが貼られているので底の材は不明ですが、よくあるのはパイン材ですので、そうかもしれません。仕切り板は外れません。大きさはA4紙がヨコ位置でゆったりと納まる、やや大きめなサイズです。


細かなボックスジョイントで仕立てられたオーク材のレターラックは、トップに三位一体の象徴をもち、時を経た古艶を輝かせています。


実用的な英国アンティークのひとしなを、是非お手元でお役立てください。



◆England

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:オーク、パイン、他

◆サイズ:幅約38.7cm 奥行き約10.9cm 高さ約25.3cm

◆重量:962g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、材のワレや変色等がみられます。

*底板部分のエッジには傷みがみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。




アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A