英国買付アンティーク、エルサレム土産の木製カップ。
英国のアンティークマーケットで手に入れた、木彫りの小さなカップ。
エッグスタンドかな、とも思ったのですが、側面には「JERUSALEM」=「エルサレム」の文字をみつけました。
「JERUSALEM」の上の文字は恐らく「SOUVENIR」で、エルサレムのお土産、という事でしょう。なお、「JERUSALEM」の下の文字列はヘブライ語の「エルサレム」という文字によく似ていますので、恐らくそうかと思います。
濃淡のはっきりした杢目と緻密な木肌から、材はオリーブと思われます。今回ご紹介するのは小さなカップですが、エルサレムの刻印があるオリーブのアンティークブックスタンドなども見たことがあります。
エルサレムの町の側にはオリーブ山があり、旧約聖書で最後の審判が下る場所となっています。ここはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教のいずれも聖地であり、ユダヤ教ではオリーブ山に埋葬される者は復活すると信じられているため、現在ではオリーブの木よりお墓のほうが多くなっているとか。
ただ、かつてはオリーブ林が広がり、山の麓ではオリーブ油の精製が行われていたようです。イエスは、その一角でよく祈っていた、という伝説もあり、エルサレムのお土産物木製品はオリーブがメインとなっているようです。
年代の特定は難しいのですが、古い木の感じ、擦れた文字などから20世紀初頭と推測いたします。
キリスト教で「カップ」といえば「聖杯」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
実際にはお土産物で「聖杯」を模したものも非常に多いようですが、もともとの形がはっきりとしていないだけに、様々なタイプが出回っているようです。この小さなカップも、「聖杯」をイメージした物なのかもしれません。
語るにはあまりにも大きすぎ、重すぎるエルサレムという土地。
そのわずかなひとかけらを、英国を介して、今貴方にお届けいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:木(おそらくオリーブ)
◆サイズ:直径約4.5cm 高さ約7.5cm
◆重量:45g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A