英国アンティーク、カードゲーム。
英国のアンティークフェアで手に入れたカードゲームのセット。
ケースが小さな赤い本の形をしていて、なんだか可愛らしいので手に入れてしまいました。
外側には以下の文字がみられます。
WADDINGTONS
LEXICON
CARD GAME
THE GAME OF SKILL・・・
EXCITEMENT AND INTEREST
まず、「WADDINGTON/ワディントン」とは、1905年に起源をもつ英国のカード・ゲームメーカーのこと。当初は印刷業を営んでいましたが、1922年に「John Waddington Limited」としてカードやゲームの製造を始めます。美しいデザインと良いクオリティのカード、そして英国版モノポリーをはじめボードゲームでも成功をおさめましたが、1994年に、アメリカ発祥の世界的なおもちゃ会社「Hasbro」が同社を買収。その後、Hasbro社からWinning Moves社へWaddingtonブランドが移っているようです。
また、レキシコンは1932年に英国の作家、編集者、イラストレーターであった「David Whitelaw/デイビッド・ホワイトロー(1875-1970)」によって考案されワディントン社によって発売されたカードゲームのこと。
基本は二人から四人、追加デッキによりさらに多人数でプレイすることができ、初期のルールブックでは23種類のゲームの説明がされていました。
「LEXICON/レキシコン」とは聞きなれない言葉ですが、英単語として存在しており、意味としては「語彙目録」となります。ギリシア語、ラテン語、ヘブライ語などの辞典という意味から、言語の知識の総体までを広くとらえる言葉でもあります。外側ケースが本の形を模しているのも納得です。
マスターカードを含め計52枚で構成されており、基本的には単語を作っていくゲームで、各カードにはアルファベットとポイントが印字されており、最終的にはそのポイントで優劣が決まる場合が多いようです。発売当初は苦戦したようですが徐々に人気となり、国際的にライセンス契約を販売するまでに至り、そして現在でも販売されているゲームとなっています。
1948年にアメリカで「SCRABBLE/スクラブル」が発売されますが、それの元となったゲームともいわれています。
今回ご紹介するレキシコンは、おそらく1932年の販売初期からかなり近いものと思われます。52枚のカードに加え、ルールブックやニューゲーム(23種類)の解説、そして1936年3月31締め切りの「レキシコンコンペティション」の応募用紙まではいっています。
英単語を広く深く知りたい方へ。
古いゲームのデザインがお好きな方へ。
そしてもちろん英国の古い文化にご興味がある方へおすすめの、英国アンティークゲームの佳品。小さなケースから始まる深い英語の世界へ是非どうぞ。
◆England
◆Waddingtons
◆推定製造年代:c.1930年代
◆素材:紙
◆ケースサイズ:約9.8×7.2cm 厚み約3cm
◆カードサイズ:約8.9×5.8cm
◆総重量:149g
◆在庫数:1セットのみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、外側ケースの傷み、変色等がみられます。
*カードは全て揃っています。
*日本の一般的な「トランプ」ではございません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A