アメリカアンティーク、写真入れと肖像写真。
シックなバーガンディ色をしたケース。本の形をしていて、背表紙には洒落たフォントで以下の文字が刻印されています。
Photograph
蓋をパカリと開ければ、中には6枚の古い肖像写真が入っていました。
写真の大きさ(台紙外寸)は約10.6×16.4cmくらい、写真の印画面サイズは約10~10.2×14~14.6cm。エッジは金箔仕上げで、現代の一般的なキャビネ判(2Lサイズ)12.7cm×17.8cmより少し小さなサイズとなっています。ちなみに10.2×15.2cmはアメリカでは「4R」日本語では「KG」とよばれ、4×6インチであり、アメリカでは一般的なサイズです。日本の官製はがきが10×14.8cmですので、サイズ的にははがき大をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
台紙の下や背面には何件かの写真館の名前が見られます。
そのうちのひとつを調べてみました。
Cal Keck
Youngstown
OHIO
これはオハイオ州のヤングスタウンで1890年代には営業していた写真館の名前。
1890年代といえば、アメリカでは1865年に南北戦争が終わり、第二次産業革命の波にのって発展を遂げていた時。英国はヴィクトリア時代後半の爛熟期となっていますが、アメリカは問題山積みなからもひたすら上り坂で、多くの人が今日よりも素晴らしい明日を信じていた時代と言えるかもしれません。
そんな時代に使われていた写真ケース。持ち主は縁のある人々の写真を本型のケースに納めて、大切に書棚に仕舞っていたのではないでしょうか。
このまま引き続き写真ケースとしてお使いいただいても。ハガキ入れとしても丁度よく、もちろん書棚に仕舞う秘密の小物入れとしてのご使用も素敵。
かつての時代に確かに存在した人々の肖像を手にしつつ「自由の国」の今昔を考えてみるのはいかがでしょうか。
◆United States
◆推定製造年代:c.1890-1900年代頃
◆素材:紙
◆ケースサイズ:約12.8×17.2cm 厚み約4.9cm
◆総重量:292g
◆ケースのみ重量:204g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A