アメリカヴィンテージ、真鍮製のレタークリップ。
英国のマーケットで手に入れた真鍮製のレタークリップ。角のある動物が矢を咥えている面白いモチーフに魅かれて手に入れました。
背面には以下の文字とマークがみられます。
RANDOLPH
CW 7-45
調べてみると、これはアメリカの「Virginia Metalcrafters社」の製品であることがわかりました。
同社はWilliam J. Lothにより当初はストーブ製造会社として発足しますが、電化製品の台頭により、1936年に金属の家庭用品を製造する「Virginia Metalcrafters」として事業を転換。バージニア州のウィリアムズバーグにある「Colonial Williamsburg/コロニアル ウィリアムズバーグ」(植民地時代を再現した野外歴史博物館・現存)において真鍮の家庭用品を販売するなどしてアメリカにおいて20世紀最大の真鍮製品の会社となっていきますが、20世紀末には閉鎖されています。コロニアルウィリアムズバーグでは植民地時代の雑貨類の複製品が多く販売されてきており、このレタークリップもそのうちの一つと思われます。
背面のマークの「CW」は「Colonial Williamsburg」の略と思われます。「RANDOLPH」については不明ですが、ブランドやシリーズ名だったのかもしれません。
全体をもう少し見てみましょう。
菱形のようなシェイプに、角のある動物=アンテロープ/Antelope が立体的に施されており、険しい顔で矢を咥えています。アンテロープはレイヨウと訳される動物で、角のある牛もしくはヤギの仲間。アメリカにおいてはプロングホーン(エダツノレイヨウ)という種が生息しています。アリゾナ州に在る「アンテロープキャニオン」が有名ですが、これはかつてプロングホーンの群れがその辺りに居たことが名前の由来とされています。
色々調べましたが、この「アンテロープと矢」が示す意味はよくわかりませんでした。ひょっとして狩りに抵抗する様を描いているのかもしれません。
重さは175gとずっしりとしており、単体でペーパーウェイトとしてお使いいただけます。バネはよく効いており、ポストカード1枚でも、コピー用紙1枚でもしっかりと留めてくれます。上部に穴もあるので、壁掛けにしてメモなどを挟むのもよろしいかもしれません。
かつての植民地を再現した博物館。そこに人々は何を求めにいくのでしょうか。懐かしさに浸るのか、それとも独立の心を確かめるのか。
アンテロープのクリップを手にして、そんなことを考えるのも一興かもしれませんが、いかがでしょうか。
◆United States
◆Virginia Metalcrafters
◆推定製造年代:c.1960年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:約7.2×11.1cm 厚み約2.4cm
◆重量:175g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。
*クリップはしっかりと動作します。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A