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Friday

小さくぴっちりと在るべき場所に / Antique Victorian Stanhope Magnifying Glass with Case

 英国アンティーク、ケース入りスタンホープ拡大鏡。
















当店で何度かご紹介しているスタンホープ式拡大鏡。



それは片面が完璧にフラットで、無垢の硝子が剥き出しになっており、対象物に直接乗せてみるようになっている拡大鏡です。

もともとは18世紀後半に英国の化学者、Charles Stanhope伯爵が発明した両面共に凸形状の拡大鏡があり、これを後にフランス人写真家の Rene Dagron が、自身が使い易いよう片面をフラットにした改良型がベースになったと言われています。またこのレンズを使ってマイクロフォトを小物に埋め込み、覗き込んで楽しむ仕組みもスタンホープと呼ばれています。


さて、今回ご紹介するのは、そのような今までのものとは少し異なる、最もオリジナルのスタンホープ式拡大鏡に近いお品物です。


全長僅か4.3cmのミニチュアサイズ。レンズの直径は1cmほどで、円筒形のレンズは両面が凸面になっており、それぞれ少し凸具合が異なっています。筒部分が覆われているため視界はそれほど明るくなく、拡大鏡というよりも顕微鏡に近く、使うのにもコツが必要な、玄人向けのお品物です。


実はこのタイプも一度ご紹介したことがあるのですが、今回特別なのはケースがついているということ。


全長わずか5.5cmのミニサイズのケース。小さな金具を廻して蓋を開けば、内張は赤いシルクが張られており中にはスタンホープ拡大鏡がぴっちりと納まっております。持ち手よりレンズ部分の方が厚みがあるので、ケースもそれに応じて少し傾斜している、という凝り方です。


かつてどんな人がこの拡大鏡を使っていたのでしょうか。ケースは元からついていたのか、それとも後から誂えたのか。詳細は不明ですが、ケースと拡大鏡の雰囲気から、どちらもヴィクトリア時代後半のものと思われます。


小さなケースを開くときのわくわくした気持ちと、ぴったりとした場所に納める時の気持ち良さ。本体の機能性に加えて、そんな体験もお愉しみいただける、英国アンティークの稀有なひとしなを是非どうぞ。



◆England

◆推定製造年代:c.1880年代頃

◆素材:ガラス、金属、他

◆ケースサイズ:約5.5×2.5cm 高さ約1.8cm

◆本体サイズ:全長約4.3cm 持ち手幅約1.6cm レンズ部分直径約1.1cm

◆総重量:13g

◆本体重量:5g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像ではレンズ越しの文字が逆さになっています。

*ある程度の距離の場合は逆さに、さらに近づけると元に戻った位置で拡大されます。写真のピントを合わせるのが非常に難しく、文字の説明のみで申し訳ございません。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。





Todd Lowrey Antiques

by d+A