英国ヴィンテージ、外パス。
英国の古い精密器具のご紹介です。
「Outside Caliper/アウトサイドキャリパー」=「外パス」、ご存じでしょうか。「Caliper/キャリパー」は、日本語では、測径器、パス、ノギスなどと訳されます。
日本のノギス同様、対象物を外側から挟んだり内側に当てるなどして、厚さや径などを測る測定器具ですが、バーニアキャリパー/Vernier Caliper、ダイヤルキャリパー/Dial Caliper、デジタルキャリパー/Digital Caliper、あるいは マイクロメーター/Micrometer Caliper/Spinning Caliper などとその種類は数多く、それぞれの特徴ごとに幅広い表現となっています。
ただし、英語で「Caliper/キャリパー」と呼ばれるものの中には、外パス/Outside Caliper、内パス/Inside Caliper、片パス/Hermaphrodite Caliper、さらにディバイダ―/Divider Caliper など、日本の「ノギス」の範疇に含まれないものもあります。(パスとはコンパスの「パス」のことです。)
さて、今回の「外パス/Outside Caliper」と呼ばれる器具は、パスの中では利用されやすいタイプといわれ、ノギスでは届かないパイプなどの外径を測るときの補助器具となります。
例えば、普通のパイプの外径であればノギスで測れますが、パイプがだいぶ大きく、ノギスでは最大径まで届かない場合などに利用されます。ただし、あくまで補助的な役割の器具なので、定規やノギスと一緒に使用することで、その機能が活かされるとお考え下さい。
スプリングがついた精密な外パスもありますが、今回ご紹介するのはスプリングなし、ジョイント部分の摩擦だけでとまるシンプルなタイプです。
本体には英国軍の証、ブロードアロー(矢印)とともに、以下の文字がみられます。
SHAKESHAFT(シェイクシャフト)
当店では以前このメーカーのデバイダーを取り扱ったことがありました。その時と同じくこのメーカーに関しては調べてもあまり情報は出てこず、市場に在るものは、ほとんどが1940-1960年代頃の計測機器、一部英国軍マークつき・・・というもの。それほど一般的ではなく、英国軍に主として納品していたのかもしれません。
また、余談ではありますが、「SHAKESHAFT/シェイクシャフト」は「Shakespeare/シェイクスピア」などと同じく中世イングランドに源をもつ姓であるとされていますので、古くからある家系が経営していたのではないでしょうか。
情報の少ない器具ですが、品物はしっかりと確かな手ごたえをもって、十分実用にお使いいただけそうです。
英国軍の証を持つシンプルかつ潔いヴィンテージツール。あなたのツールボックスにおひとつ、いかがでしょうか。
◆England
◆SHAKESHAFT
◆推定製造年代:c.1940~1960年代頃
◆素材:合金
◆サイズ:全長約12.5㎝ 幅約6.1cm 厚み約1cm
◆測定最大幅:約11.4cm
◆重量:57g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、金属部の経年変化や錆などがみられますが、機能に影響はありません。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A