フランスアンティーク、ペアのキャンドルスタンド。
優雅かつ重厚感あふれるフランスのキャンドルスタンドのご紹介です。
まず印象的なのは素晴らしい質感と優雅なディテール。
古代ギリシアの時代より好まれてきたアカンサスリーフが葉を広げ、キャンドルの受け部分を支えています。支柱を覆うこまかなひだ模様は柔らかな葉先や波頭を思わせ、ずっしりとしたベース部分はまるで花弁が広がっているようです。スタイルとしては新古典主義=ネオクラシカルスタイル、そこに少しばかりロココのエッセンスが入っているような気がします。
さて、材ですが、英国では普通「Brass/真鍮」と判断するでしょう。ただ、フランスでこのタイプは「Bronze/青銅」として流通することが多いようです。
以前もご紹介したことがありますが、真鍮と青銅について少し整理してみました。
*真鍮(黄銅)と青銅はどちらも銅をベースとした合金。
*真鍮は主として銅、そして20%以上の亜鉛が含まれている。(その他鉛、マンガン、鉄、アルミニウム、シリコン等)
*青銅は銅が80%以上、そしてすずが混ぜれられている。(その他ニッケル、アルミニウム、亜鉛、りん等)
*真鍮は五円玉(明るい黄金色)、青銅は十円玉(赤褐色)。
一応こんな違いでわけられますが、先述のように英国では「Brass(真鍮)」と呼ぶパーツも、そのままフランスに行くと「Bronze(青銅)」と呼んだりしますので、100年前のアンティークの世界では両者の境目はかなり曖昧のようです。ここでは作られた国の呼び方を尊重してブロンズとさせていただきます。
底を見れば重しとして鉄が嵌めこまれており、手間を惜しまずにしっかりと実用に耐えうるような仕上がりとなっています。
基本的にはペアで使われることが多いキャンドルスタンドですが、古い物は片方のみで流通してしまうことも多くあります。1本だけでも十分楽しめますが、2本セットであれば、醸し出す雰囲気は2倍ではなく二乗となることは請け合い。
ディスプレイして愉しみつつ、特別な夜はキャンドルを灯して。揺れる炎の向こう側に、19世紀のフランスを確かに感じて頂けることでしょう。
◆France
◆推定製造年代:c.19世紀後半
◆素材:ブロンズ、鉄
◆サイズ:ベース直径約8.8cm 高さ約17cm
◆重量:612g/604g
◆在庫数:1点セットのみ(2本で1セットでの販売です)
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や歪み等がみられます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*キャンドル(ろうそく)は付属しません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A