英国アンティーク、陶板がはめ込まれた真鍮アートフレーム。
英国のマーケットで手に入れた優雅なアートフレーム。
真鍮でできた本体の中央に丸く陶板がはめ込まれ、陶板の周囲にはクラシカルなリボンのガーランドがあしらわれています。
陶板に施された図案は、花咲く庭園で愉し気にたわむれるロココ風の意匠を着た男女。女性は何か楽譜のようなものを見ながら花輪を掲げており、歌でも歌っているのかもしれません。それにうっとり聞きほれている風の男性。下のほうには「Watteau」の文字が見えます。
「Watteau」とは、18世紀フランスのロココ様式を代表する画家、アントワーヌ・ヴァトー/Antoine Watteau(1684-1721)のこと。「雅びな宴/フェート・ギャラント/fetes galantes」の画家と呼ばれるヴァトーは、男女の愛の駆け引きを主題にした美しい風俗画を多く手掛けました。彼の描く雅宴画ともよばれる雅な絵画は、その後彼の名をとって「ヴァトー風」「ヴァトー紋」などとも呼ばれるひとつの様式となってゆきます。
つまりこれは「ヴァトー風」の絵である、というサイン。
陶板自体を拡大鏡でよくみれば細かなドットが確認され、絵柄自体は転写紙からの写しであると思われます。なお、拡大鏡で見たときにわずかにヒビのような線が確認できますが、触っても表面は滑らかです。おそらく製法による貫入であると思われますので、どうかご了承をお願いいたします。
製作年代はさすがにヴァトー存命当時の18世紀とはいえませんが、作りの具合からおそらくヴィクトリアンの終わり頃1900年代頃と推測いたします。背面は紙製で、壁に掛けるための「MADE IN ENGLAND」の文字が入った真鍮金物がついています。
真鍮の古びた金色、立体的になっているガーランド、周囲の黒から浮き出るように華やかな色合いのヴァトー風陶板。それらが一体となって、雅で可憐な雰囲気を存分に感じさせてくれます。
背面の掛け金具で、このまま壁に掛けることも可能。もちろん小さなイーゼルに置いたり、直接壁に立てかけたりしても素敵です。
ロココの優雅さ漂う、小さなアートピース。
是非貴方のお手元でご鑑賞ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:陶器・真鍮・紙
◆全体サイズ:幅約11.9cm 高さ約15.1cm 厚み約0.4-0.6cm
◆重量:91g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆や歪み、変色等がございます。
*陶板には拡大鏡で見たときにわずかにヒビのような線が確認できますが、触っても表面は滑らかです。
*おそらく製法による貫入であると思われますので、どうかご了承をお願いいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。
*このお品物は当店の姉妹店「Reminiscence」から移行してきたものです。過去に「Reminiscence」のブログで紹介されておりますので、検索時にご覧になるかもしれませんが、品物はこれ一点であり、当店で在庫しておりますのでご安心ください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A