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Friday

豊穣の象徴を纏う100年超しの銀 / Antique Silver Handle Magnifying Glass Sheffield 1908

 英国アンティーク、シルバーハンドルの拡大鏡。















使い始めてみるともう手放せないツールのひとつ、拡大鏡。

それがアンティークの、しかも銀製品であることは、美しさと機能性そしてクオリティのすべてを満足させるひとつの究極であることは間違いありません。



今回ご紹介する拡大鏡は、すらりとした印象の持ち手が特徴的なひとしな。古代ギリシアの列柱を思わせる細かな筋が入った持ち手、エンドの部分には信仰と豊穣の象徴であるホタテ貝が立体的に表現されています。


さて、英国アンティーク・シルバーにはホールマークを読み解く愉しみがつきものですが、この拡大鏡にも、持ち手の付け根近くに数個のホールマークをみることができます。


クラウンのマーク、ライオンパサント、そして角を落とした矩形に飾り文字、小文字の「q」。これはシェフィールドのアセイオフィスで1908年に認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。


メーカーズマークは「JD WD」。これはシェフィールドにおいては「James Deakin & Son/ジェームス ディーキン&サン」のマークです。「James Deakin/ジェームス・ディーキン」によって1866年シェフィールドで設立したシルバースミス。マークの「JD WD」は、息子の「William Pitchford Deakin/ウィリアム・ピッチフォード・ディーキン」の共同経営を表していたと思われます。1878年にはシェフィールドのアセイオフィスに登録され、シェフィールドのMatilda Streetで活動していました。

その後ロンドン、グラスゴー、ベルファストにもオフィスやショールームを開設し、事業を広げました。息子の代になると会社化され、他社と合併しますがその合併は上手くいかず、やがてブランドは他社へと吸収されてしまったようです。


ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけて活躍したシルバースミスによる細工は立体的で美しく、時を経た質感をもって見る者の心に迫ります。


使い勝手としては、全体長さは約14cm強と一般的なサイズで、普段使いにぴったりなサイズ感。レンズ部分直径は約5cm。倍率約5倍のレンズは十分便利にお使いいただけることでしょう。なお、レンズ部分は後年に付け替えられたものであると思われます。


ヨーロッパ伝統のモチーフ、ホタテ貝を配した100年超しのシルバーアイテム。実用的な英国アンティークのひと品はいかがでしょうか。



◆England

◆James Deakin & Son

◆推定製造年:c.1908年

◆素材:スターリングシルバー、ガラス、金属

◆サイズ:全長約14.3㎝ 厚み約1.3cm 幅約5cm

◆重量:36g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に微細な傷や汚れ、凹み等がみられますが、ガラス部分に目立つ傷はなく、とても良い状態です。

*レンズ部分は後年に付け替えられたものと思われます。

*詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A