英国アンティーク、革製のシガーケース。
「シガー/葉巻」は、もともとはメキシコを中心とする地域で古代から親しまれていたといいます。19世紀初頭のナポレオン軍のスペイン侵攻をきっかけにヨーロッパ全体に広まりました。
英国で葉巻、といえば、多くの人が思い浮かべるのは「ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル/Sir Winston Leonard Spencer-Churchill(1874-1965)」なのではないでしょうか。軍人から政治家となり、やがて首相となって第二次大戦をくぐりぬけたチャーチルのトレードマークは、葉巻。第二次大戦時、英国ダンヒルがドイツ空軍の爆撃で被害にあった時、直ちにダンヒルのマネージャーが首相官邸に「あなたの葉巻は大丈夫です」と一報をいれたという逸話もあるほどです。
そんなチャーチルをはじめ、当時の愛煙家の紳士たちが必要としていたものがシガーケースでした。金属製や革製などフォルムも様々でしたが、基本的にはコンパクトで紳士のジャケットのポケットに入るサイズが基本。
今回ご紹介するのは、19世紀の終わり頃に作られたと思われる革製のシガーケースです。
見た目はシンプル。
平たい大小のケースを重ねるようにしてケースとするため、特に金具や留め具があるわけではありませんが、革の弾力と摩擦で絶妙に閉めることができます。サイドのステッチが程よいポイントとなって、渋いデザインが引き立ちます。革のケースは体へのあたりも柔らかで、活動的な紳士に好まれたのではないでしょうか。
自宅では木と金属などで作られたヒュミドールに葉巻を保管し、外出時にはシガーケースをもって。当時の愛煙家が愛したルーティーンが目に浮かびます。
試しに日本で一般的なボールペン(長さ約14cm)を入れてみました。蓋は全部は閉まらないものの、それなりに安定した状態となります。大きさ感のご参考になさってください。
葉巻をいれるのはもちろんのこと、小さめの筆記具をいれて筆箱がわりに。メモ帳とペンをいれるポーチがわりに。アクセサリーやデジタル小物を入れておくのにも便利かもしれません。
触れるたびに、歳月を経たしっとりとした革の手触りが嬉しい、英国アンティーク・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:革
◆全体サイズ:幅約8.2cm 長さ約13.3cm 厚み約1.8cm
◆重量:52g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A