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Wednesday

三十六計逃げるにしかず / Vintage Adam Binder Editions "HEDGEHOG"

 イングランドのアーティスト、アダム・バインダー作の傑作フィギュア。














もともとは「ハーモニーキングダム」の造形アーティストの一人だったアダム・バインダー/Adam Binder。


2001年に独立し、イングランド・コッツウォルズで自分の工房を立ち上げ、「Adam Binder Editions」として彼独特のこだわりに満ちた作品をつくってきました。

基本的には限定生産で、追加の生産はないことから、彼の作品は世界中でコレクターズ・アイテムとなっています。


素材は大理石の粉と樹脂をまぜた独特のもので、しっとり、ずっしりとした質感と自然な発色が作品の魅力をさらに高めています。




今回ご紹介するのは PALM CHARMシリーズより「HEDGEHOG」。2003年の作品で世界限定1100体となっております。



わずか5cm弱の「HEDGEHOG/ハリネズミ」のフィギュア。

ちいさな体をくるりと丸め、少しだけ顔と手がのぞいております。

つぶらな瞳と柔らかそうな鼻先。はりねずみ好きな方でなくても、思わず頬が緩む可愛らしさです。


英国では身近な動物として愛されているハリネズミ。

もともと英国では、草原や農地と農地の境界になる「生垣」に好んで暮らす動物として親しまれていました。

ただ、農地が減ってきたことからハリネズミは農村部から人々が暮らす町にも生息するようになり、家々の庭にも出没するようになったといいます。

主食がナメクジやカブトムシ、毛虫などの昆虫であり、ガーデンの害虫を食べてくれるので別名「庭師の友達」と呼ばれ親しまれています。



ここでひとつ、ハリネズミに関する名言をご紹介しておきましょう。


The fox knows many tricks but the hedgehog one great one. by Ralph Waldo Emerson(1803-1882)

狐は多くの悪計を知っている、しかし針鼠は一つだけ大悪計を知っている


日本の諺でいえば「三十六計逃げるにしかず」というところでしょうか。




アダム・バインダーは2013年から彼はブロンズ彫刻を主体とする活動をしており、小さな作品はほとんど作らなくなりました。

ブロンズ彫刻はとてもとても素晴らしいものですが、それはまさに「芸術」としての存在となっているため、彼独特の造形センスが活かされた小さな作品を多く揃える悦びは、年々難しくなっていくのは間違いありません。


独特の質感と表現を持つアダム・バインダーのフィギュア。

緻密な針で護られた体をくるりと丸め、用心深くこちらを伺う小さなハリネズミの存在感は見る者の心を捉えて離しません。



戦わずにじっくり身を護ることが最大の防御だよ、と語りかけてくる、小さく可憐なフィギュアを愛でてみてはいかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.2003年

◆素材:石材・樹脂

◆サイズ:体長約3.7cm

◆重量:26g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*少し前のものですが、本体はとてもよいコンディションです。

*オリジナルの箱が付属しています。箱には保管の際についた若干のアタリがみられます。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。






アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A