英国ヴィンテージ、シルエット肖像画入りオーバルフレーム(ペア)。
よく使うけど、語源があまり知られてない言葉は沢山ありますが「シルエット」もそのひとつかもしれません。
「シルエット」の語源となったのはフランスのルイ15世の財務大臣「エティエンヌ・ド・シルエット/ Etienne de Silhouette」氏です。つまり、「シルエット」はフランスの人名だったのです。
当時長引く戦争で財政難に陥っていたフランスで、節約のためにお金のかからない切り絵による肖像画を推奨したため、このような肖像画、さらには安上がりで済ますことが人々の間で「シルエット」と言われるようになったといわれています。その後シルエットは視覚芸術の様式として広く認知されるようになったのは周知のとおり。
さて、今回ご紹介するのは、そんなシルエットの技法で表現された男女のポートレイトです。
黒塗りのオーバルフレームにおさめられたシルエット。
ガラスエッジには真鍮が回され、ガラス自体はドーム状のコンベックスグラスで、緩やかな曲面が奥行き感をより演出しています。
オリジナルのペイントにより、ヴィクトリア風の衣装を着たレディとジェントルマンのポートレイトがシルエットで描かれており、サインは「Ray」となっています。
背面にはシールが貼られ、以下の文字がみられます。
TAKEN FROM
AN ORIGINAL
SILHOUETTE
BY "RAY"
「Ray」については詳細は不明。
同型のアートフレームで、他のシルエットで同じサインのものが英国のヴィンテージ市場でわずかに散見されますので、このような手法で製作していたアーティストの名前、もしくはシリーズ名かと思われます。
シックな黒のフレームのミニアチュールは、二枚ペアで飾れば、空間にまとまりが生まれ、演出効果は抜群です。レディとジェントルマンですので、化粧室など男女を分けるお部屋のサインにも最適。
シルエットで描かれた二人の表情を想像しながら、じっくりお手元で鑑賞するのもまた一興。飾る人のセンスを雄弁に語る、英国ヴィンテージの佳品を是非どうぞ。
◆England
◆推定製造年代:c.1950-1970年代頃
◆素材:木、紙、ガラス、他
◆サイズ:約11×13.8cm 厚み約1.6cm
◆重量:レディ約119g ジェントルマン約122g
◆在庫数:1セットのみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*ガラスにワレやヒビはございません。
*買い付け時からそのままの吊り金具が取り付けられています。十分実用に足ると思われます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A