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Wednesday

小さく豪胆な掌上の守り神 / Vintage Adam Binder Editions "LIZARD"

 イングランドのアーティスト、アダム・バインダー作の傑作フィギュア。












もともとは「ハーモニーキングダム」の造形アーティストの一人だったアダム・バインダー/Adam Binder。


2001年に独立し、イングランド・コッツウォルズで自分の工房を立ち上げ、「Adam Binder Editions」として彼独特のこだわりに満ちた作品をつくってきました。

基本的には限定生産で、追加の生産はないことから、彼の作品は世界中でコレクターズ・アイテムとなっています。


素材は大理石の粉と樹脂をまぜた独特のもので、しっとり、ずっしりとした質感と自然な発色が作品の魅力をさらに高めています。




今回ご紹介するのは PALM CHARMシリーズより「LIZARD」。2003年の作品で世界限定1300体となっております。



わずか5cm弱の「LIZARD/トカゲ」のフィギュア。

ちいさな体をくるりと丸め、首をもたげて辺りを見回すさまは生き生きとしており、今にも動き出しそうな躍動感に満ちています。

ふっくらとしたお腹のあたりは、触ればひんやりと凹みそうなほど(実際には硬いですが)。




フォルムとしてはヤモリやゲッコーがモチーフかと思われますが断言はできません。

このように足先と尻尾の先、そして目がわずかに青みがかった種がいるのかどうかも調べきれませんでしたが、このフィギュアにおいてはとても良いワンポイントとなって全体をまとめておりますので、トカゲ全体が持つイメージとしてのカラーリングなのかもしれません。


ヤモリは日本においてはその名の通り「家を守る」存在であり、ハワイや東南アジアでのGECKO/ゲッコーは守り神の化身といわれています。

一方でヨーロッパの紋章学では、トカゲは幻獣サラマンダーに通じ、火のように燃え盛る勇猛や豪胆を意味するといわれています。


私たちとは離れた外観と性質をもつ小さな生き物に、昔の人々は想像を膨らませ、様々な意味をもたせたことは想像に難くありません。





アダム・バインダーは2013年から彼はブロンズ彫刻を主体とする活動をしており、小さな作品はほとんど作らなくなりました。

ブロンズ彫刻はとてもとても素晴らしいものですが、それはまさに「芸術」としての存在となっているため、彼独特の造形センスが活かされた小さな作品を多く揃える悦びは、年々難しくなっていくのは間違いありません。




独特の質感と表現を持つアダム・バインダーのフィギュア。

その存在感は見る者の心を捉えて離しません。



掌にのる、小さくそれでいて豪胆な守り神。

貴方の暮らしをそっと見守ってくれるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.2003年

◆素材:石材・樹脂

◆サイズ:幅約4.6cm 

◆重量:19g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*少し前のものですが、本体はとてもよいコンディションです。

*オリジナルの箱が付属しています。箱には保管の際についた若干のアタリがみられます。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。







アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A