英国買付、ポルトガルアンティーク、オリジナル箱入りのレターオープナー。
きれいな箱に納められた優雅なレターオープナー。
手に入れたのは英国のマーケット、販売していたのはポルトガルのディーラー。
ひとくせもふたくせもあるちょっとこだわりのアイテムを扱っている人でありました。
私は彼から何点かのアンティークを購入したのですが、今回ご紹介するこのアイテムが最後のひとつとなります。
彼によれば、ハンドルはシルバー、箱はオリジナル、年代は20世紀初頭であろうとのことでした。
よくよく見れば、確かにホールマークが確認できました。
ポルトガルのシルバーホールマークは英国ほど厳密に場所や年代は特定できないのですが、1887-1937年までは鷲やイノシシのマークで年代や銀の含有量を識別することができます。
このオープナーのハンドル部分、非常に見づらいのですが、付け根部分にはポルトガルのシルバーホールマークがみられます。
二つある内のひとつは、よく見れば横顔のイノシシ、そしてその下にはローマ数字のIIがみえます。イノシシの周りのシェイプは隅をとった矩形。
このことから、1900-1913年、シルバー833であることが推測されます。残念ながらもうひとつのマークについてはよくわかりませんでした。
シルバーであるのはハンドル部分のみであり、刃の部分は金色ですので真鍮系の合金であるように思います。
シルバーは歳月を経てかなり変色してはおりますが、刃との色合いも良いのではないかと思い、このままのご紹介とさせていただきます。
ふっくらとした持ち手部分には、可憐な小花や釣り鐘草の装飾があしらわれており、クラシカルなエレガントさを感じます。
箱はオリジナルで、このハンドルに合った凹みがあり、仕舞えばピタリと納まります。
内張りの鮮やかなイエローに、なんとなくポルトガルらしさを感じるのは私だけでしょうか・・・。
大航海時代の幕を開けたポルトガルから海を越えてやってきた、机上の贅沢品レターオープナー。
それを手にとって柔らかく紙を切り裂くとき、貴方はきっとなんともいえない贅沢な気分を味わうことになるでしょう。
その積み重ねが毎日の暮らしを豊かにしていく一助となると思うのですが、いかがでしょうか。
◆Portugal
◆推定製造年代:c.1900-1913年代
◆素材:シルバー833、金属、紙、布
◆外箱サイズ:幅約25.9cm 奥行き約5.8cm 高さ約2.6cm
◆オープナーサイズ:全長約22.3cm 幅約2.1cm
◆総重量(箱+オープナー):174g(オープナーのみ53g)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*箱には汚れや擦れ、変色がみられますが、閉じて留める金物はしっかりと動作します。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A