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Friday

白鳥が羽を休める手燭のともしび / Antique Brass Swan Table Lamp with Shade

 フランスアンティーク、テーブルランプ。


















フランスから手に入れたこぶりなテーブルランプ。



大きさの割にはずっしりと重い本体をもち、オリジナルのシェードが付属しています。何よりの特徴は、真鍮の本体に白鳥が施されていること。


ヨーロッパにおいて白鳥は古くから聖なるもの、そして愛の象徴でありました。


例えば古代宗教ではシャーマンは白鳥の羽根のマントを着て祭祀を行い、ギリシア神話ではゼウスが白鳥の姿となってスパルタ王の妻を誘惑します。また、ヨーロッパの民間伝承によく登場する「白鳥の騎士」もあります。代表的なものとしてはアーサー王伝説のローエングリンでしょうか。ブラバントという国を統治していた女王が多くの求婚者を拒み、神が送ってくれる者の到来を望んでいたところ、白鳥の曳く小舟に乗ってローエングリンがアントウェルペン(アントワープ)に上陸し、女王と結婚する、というエピソードがあります。

ちなみに紋章学において白鳥は「調和」「光」「愛」「恵み」「完璧さ」等の意味を持ちます。


そんな白鳥がベース部分端部に一羽、そして支柱には二羽、周囲の意匠に溶け込むように羽を休めています。特にベース部分の一羽は、手燭のように持つ際には程よい持ち手となってくれる役目も果たしてくれています。

白鳥の他はアカンサスの葉やメダリオンなどの意匠が配され、全体としてはやや古代ギリシア風エッセンスが感じられますので、新古典様式=ルイ16世様式と言えるかと思います。


シェードもオリジナルの古いもので、紙ベースに表情のあるカーキ色の布地が貼られ、上下をブレード(飾り紐)で抑えてあります。ブレードの継ぎ目に若干のほつれが認められますが、まだまだご使用可能と思いますので、このままのご紹介とさせていただきます。

なお、底面には「HR」「2065」「Ⅴ」とという刻印を確認していますが、詳細は不明。メーカーズマークか、製造番号かもしれません。




貴方のお部屋に、フランスから来た白鳥はいかがでしょうか。

ほんのりした灯りに照らされる古びた金色の白鳥たちは、優美な首を丸め、長い眠りについているように見えます。


彼らを愛でつつ夜の時間を過ごしてみるのも一興かと思いますが、いかがでしょうか。


◆France

◆推定製造年代:c.1920-1930年代

◆素材:真鍮・布・その他

◆ベース部分サイズ:幅約18cm 奥行約10cm 

◆シェードを取り付けた場合の全体高さ:約28.3cm

◆シェードのみのサイズ:直径約10.5cm 高さ約10cm

◆総重量:1060g

◆在庫数:1点のみ(シェードつきテーブルランプ1点の販売です)



【照明に関してのご注意】

◆買い付け当時はコード・ソケットはフランスの古いものでしたが、日本の専門業者に依頼して、安全なソケット・コード(中間スィッチ・コンセントつき)にお取替えいたしました。

◆使用電球:口金E17(日本の一般的なねじ込み式) 消費電力25Wまで。画像の電球は10Wのものです。LED電球でも問題ございません。

◆電球の形はシャンデリア球がおすすめです。その形でないとシェードがうまくとまりません。電球は付属しません。

◆シェードのセッティングの仕方によってはやや傾くときがございます。電球のとめ方、シェードの留め具合等を調整しつつセッティングしてください。

◆コードは約2mございます。

◆長く点灯しておくとシェードやソケット部分は熱くなります。お取り扱いには十分ご注意ください。


【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*発送の際はシェードは外した状態で梱包いたします。お手数ですが組み立てはご自身でお願いいたします。工具は必要ございません。

*シェードの留め方はキャッチ式(電球に挟み込むタイプ)です。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A