英国アンティーク、レタークリップ。
ヨーロッパのアンティークアイテムで人気のあるレタークリップ。
英国アンティークでしばしば見かける手の形をしたものが代表的で、袖口のデザインやアクセサリー、手の表情などに様々なバリエーションがあり、ヴィクトリアン・ハンドクリップとしてコレクタブルなアイテムとなっています。他にもホースシュー(蹄鉄)や房飾り型など色々なフォルムがあり、実用性と装飾性を兼ねたアンティークグッズといえるでしょう。
今回ご紹介するのは、英国北部のアンティークフェアで手に入れたレタークリップ。
同じデザインのものを大小二点、セットで手に入れました。(ここでは小さい方の1点の販売です)販売していた妙齢のレディが、ダイヤモンドコードを指さしながら熱心に説明してくれたことを覚えています。
ダイヤモンドコードとは、1842年から1883年までは、ある範囲の工業製品につけられていたもので、ちゃんと読めればいつ、だれが作った製品なのかがわかります。これが1884年から1965年まではシンプルにレジストレーション(レジスタード)・ナンバーとなります。
このクリップの上部、ちょうど持つ場所にあたるところに、縦長の菱形と上の頂点に〇がついた図形がみられ、これはかなりの確率でダイヤモンドコードであると思われます。
だいぶすり減って、詳細は読み取れませんが、ダイヤモンドコードが使われていた1842年から1883年の物であると推測いたします。
デザインとしては、ゴシック調の格調高さを感じさせる意匠の中に、文字が施されたもの。
中央部に在る「A.I」の由来は不明ですが、恐らくはメーカーのイニシアル、もしくはなんらかの形で特注された団体もしくは個人名のイニシアルなのではないかと推測します。意匠の凹凸は深くはっきりとしており、陰影がそれぞれの形を浮き立たせ、ヴィクトリア朝ならではの装飾を存分に感じさせてくれます。
今のところスプリングはしっかりとしており、ハガキ1枚でもしっかりと留めてくれます。背面には穴もありますので、壁掛けも可能で、使い勝手の良いアンティークアイテムといえるでしょう。
郵便事情が急速に発達した英国で、日々届く(1日に何度も届くことも)ハガキや封書を留めるのに使われていたレタークリップ。
貴方のデスクで書類をまとめることはもちろん、壁にかけて、季節のカードを挟んでみたりしても素敵。
ヴィクトリアンの英国から、今貴方にお届けいたします。
◆England
◆推定製造年代:c.1842年から1883年頃
◆素材:金属
◆サイズ:約5.7×9.2cm 厚み約2.7cm
◆重量:33g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A