英国アンティーク、砂時計。
私たちが古くから使ってきた砂時計。
起源については古代エジプト、古代ギリシャ、ローマとも中国ともいわれていますが定かではありません。大航海時代に地球一周をしたマゼラン(1480-1521)が、18個の砂時計を船に積みナビゲーションに使用したとの記録があるとか。
そんな砂時計は、英語では様々な呼び方があります。
Hourglass
Sandglass
Sand Timer
Sand Clock
そして Egg Timer。
今回ご紹介する砂時計は、英国の小さなアンティークマーケットで、品の良いご高齢のマダムから買い付けたひとしな。
他にも木箱や紙箱を中心に色々とまとめて買ったのですが、値札がないため、最後は私たちもマダムも一体幾らか分からなくなってしまう・・・というマーケットあるあるが起こっておりました。
シンプルな木製で、表面には以下の言葉があります。
When oi be run
Yer egg be dun
「oi」は発音そのままのスペルで英国で稀に使われる表現で「I」のこと。
「Yer」は俗語もしくは方言で「You」のこと。
「egg be dun」の「dun」は「焦げ茶色の/(塩漬けすることによって)保存の準備をする」というような意味がありますので、ここではゆで卵にする、という意味と思ってよろしいかと思います。つまり、「私が走れば あなたの卵が茹で上がる」・・・というような意味かと推測いたします。
そのようなことから、この品時計は「Egg Timer/エッグタイマー」としてご紹介いたします。文言の下には妖精ピクシーが亀にのっているイラストがみられ、懸命に走っている(?)様を連想させてくれます。
このエッグタイマーの時間は約3分15秒。
木に取り付けられたガラス部分をひっくり返せば、カウントダウンの始まりです。
よろしければ動画で操作状況をご確認ください。
ちなみに沸騰したお湯に入れるところからカウントした場合、3分から4分でとろとろ半熟卵ができます。水からゆでる場合は異なりますし、大きさや火力によって異なりますので目安としてください。
英国で定番の、エッグスタンドに立てて上部をナイフでカットし、トーストをつけて頂く卵はトロトロでなくてはいけませんので、それを作るのにちょうど良い砂時計といえるでしょう。
貴方のキッチンのお供に。
もちろん、デスクトップに置いてぼんやり砂が落ちる様子を眺めてみるのもよろしいかと思います。
いずれにしても、亀に乗ったピクシーがお供させていただきます。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:木、ガラス、砂
◆サイズ:幅約8.7cm 奥行き約4.9cm 高さ約10cm
◆重量:73g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*砂時計のガラス部分は取り外しが可能です。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A