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Friday

砂糖を掴む銀の鍵爪 /Antique Sterling Silver Bird Claw Sugar Tong 1901

 英国アンティーク、シルバーのシュガートング。













英国のマーケットで手に入れたこぶりなシュガートング。



摘まむところが「Bird Claw/バードクロウ」(鳥の鍵爪)となっているのが最大の特徴。

このバードクロウタイプのトングは英国を中心としたヨーロッパでしばしば見かけるデザインで、カッとひらいた爪先が対象物をがっしりと掴むことが出来る、装飾性と実用性を兼ね備えたデザインといえます。


また、鍵爪が球を掴んだ意匠を「Bouwl & Claw/ボウル&クロウ」といい、18世紀頃から家具の足などでよく使われてきました。諸説ありますが龍が球をつかんだ東洋の意匠が源ともいわれ、力の象徴ともいわれてきました。確証はありませんが、それと何らかのかかわりがある意匠なのかもしれません。


クロウからのびる部分は細いツイストとなっており、爪先との対比が新鮮な印象です。つなぎ目の部分の裏側には英国スターリングシルバーの証、ホールマークが刻まれています。


アンティークのシュガートングはしばしば見かけますが、どちらかといえばシルバープレート(銀メッキ)のものが多いように思います。


今回ご紹介するのはホールマーク入りのスターリングシルバー(銀メッキではなく銀無垢)ですので、よりこだわりを持つ方にお勧めの逸品です。



さて、ホールマークの詳細を見てみましょう。


まずはバーミンガムの錨のマーク。隣にスターリングシルバーの証、ライオンパサント。その隣がデイトレター。デイトレターはシールドに小文字の「b」と読めますので、バーミンガムでこの意匠は1901年となります。


また、メーカーズマークは角丸の長方形に「L&S」。これはバーミンガムの「Levi & Salaman」のものと思われます。1870年にPhineas Harris LeviとJoseph Wolff Salamanによって創業されたシルバースミスです。主にアクセサリー等を製造していましたが、1878年にスカトラリーメーカーであるPotosi Silverを買収し、その後大きな発展をとげます。後に1921年にBarker Brothers (Silversmiths) Ltd. と合併し、名前は変わることとなります。



1901年、ヴィクトリア女王が崩御し、エドワード三世が戴冠した年にうまれた小さなシルバーウェア。

120年を超えてお砂糖を掴んできた銀の鍵爪を、これからは貴方のティータイムにどうぞご使用ください。



◆England

◆Levi & Salaman

◆推定製造年代:c.1901年

◆素材:スターリングシルバー

◆サイズ:長さ約6.9cm

◆重量:7g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、歪みや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*小さめですが、十分実用に耐えると思います。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。



Todd Lowrey Antiques

by d+A