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Friday

伝説を秘めた石工の前掛け / Vintage Bedfordshire Masonic Regalia with Brass Adomments Apron

 英国ヴィンテージ、ベッドフォードシャーのメソニックエプロン。















メソニックエプロン、ご存じでしょうか。



多くの方は耳慣れない言葉かと思います。一言でいえば「フリーメイソンにおいてメンバーが正装の時につける前掛け」です。


フリーメイソンの由来が石工の組合とされていることはご存じの方も多いと思います。つまり、そのころから「エプロン=前掛け」は彼らのシンボルであり、16世紀後半からとされる彼らの歴史のなかで、象徴として残されてきたものなのではないでしょうか。


今回ご紹介するメソニックエプロンは、英国のマーケットで手に入れた物。

材はレザーで(人工皮革か天然皮革化かは不明)、真鍮製の飾りがつき、定番である蛇の留め具もなかなか洒落ていて、見た目に反してずっしりと重いのに驚きます。正直申し上げて、今時「メソニックエプロン」と検索すればアマゾンですら販売されているのを見つけることができますが、ほとんどが地名もなく簡易な作りで、形だけ真似たレプリカであるような印象です。



今回ご紹介するのものは、下部中央に「Bedfordshire」の地名が入ったもの。デザイン的にもベッドフォードシャー・フリーメイソンで使用されているものと同じですし(デザインは1種類だけではないようですが)、素材的にもしっかりした材が使われておりますので、おそらくはオリジナルでしょう。メンバーが何らかの理由で手放したのではないかと思われます。時代的にそれほど古いものでは無いと思われますので、1950-1980年代頃と推測いたします。


基本的にフリーメイソンは友愛団体ですので、非常にオープン。ウェブサイトでは活動の様子が沢山紹介されていますので、ベッドフォードシャー・フリーメイソンのURLをご紹介しておきます。ご興味あればご覧になってみてください。


ベッドフォードシャー フリーメイソン オフィシャルサイト

https://www.bedfordshirefreemasons.org/


正装したメンバーがエプロンをつけてほほ笑む様子

https://www.bedfordshirefreemasons.org/a-grand-day-out/



最後にベッドフォードシャーについてご説明しておきます。


「Bedfordshire/ベッドフォードシャー」とは、イングランド東部に在る州の事。「Beda's ford」が名前の由来で、これは「Bedaが川を歩いて渡る」を意味します。


「Beda」とは恐らく7世紀から8世紀に聖ペテロ修道院の僧侶であり歴史家であった「Bede/ベーダ(ラテン語Beda)(c.673-735)」のこと。歴史家としての評判は高く、トーマス・カーライルは彼を「ヘロドトス以来の最も偉大な歴史的作家」と呼んだといいます。

生まれも死亡もノーサンブリア王国(現在のイングランド北部とスコットランド南東部にある中世初期のアングロサクソン王国)であり、ベッドフォードシャーよりはだいぶ北ですが、ベーダはイングランドを広く歩いたとされていますので、ベッドフォードシャーあたりにも来たのかもしれません。


そこでどんな伝説が生まれたのか・・・までは調べることは出来ませんでしたが、そのような歴史をもつ州であることをお伝えしておきます。ちなみに中心都市は「Bedford/ベッドフォード」であり、歴史あるマーケットタウンとなっています。


そんなベッドフォードシャーから来た、メソニックエプロン。


もちろん実際に着けていただいてもよろしいのですが、おすすめはタペストリーのように壁掛けとしてみること。


歴史と伝統、そして伝説に事欠かないフリーメイソンに想像を巡らせながら、眺めているのも一興かと思うのですが、いかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代:c.1950-1980年代頃

◆素材:レザー、布、金属

◆サイズ(エプロン本体紐以外):約36.7×31.3cm

◆重量:440g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A