英国アンティーク、入れ子の卵。
木製の入れ子細工といえば、ロシアの人形マトリョーシカが有名ですが、世界には人形のフォルムでなくても、様々な形をした入れ子細工をみることができます。
今回ご紹介するのもそのうちのひとつ。
まず目に入るのは、少し大きめの鶏の卵のフォルム。材は目の詰まった明るめの木肌をもつボックスウッドです。中央からネジ式で開閉できるようになていて、開けるとやや小さめの卵が現れます。それを開けるとまた卵、それを開けるとまた卵・・・。全て開ければ最後は豆粒ほどの卵が出てきておしまい。計5個の卵となります。
手に入れたのは英国の大きなアンティークフェア、工具類を扱っている親父殿のストール。
ドライバーや定規などのハードなアイテムのなかに、木製の卵がポツンと置かれていました。思わず手に取ると、親父殿はちらりとこちらを見て、「開けてみて!」の手振りをしてくれました。ああ、そうかと開けだして、ひとつ、ふたつ・・・。まだあるの!と、思わず笑いながら開けている私たちを、親父殿はどこか嬉しそうに見ておりました。
この卵の機能性としたら、まさにそこ。開けて愉しむ。ただそれだけです。
もちろん、触って手に嬉しい艶やかなボックスウッドの手触り、開け終わったときの到達感。頑張って並べてみたときの達成感(卵なので置くとくるくる動いて安定しません)もおまけについて参ります。
親爺殿の言葉と、私の経験から、作られた年代はおそらく今世紀初め頃と思われます。
子供はもちろん、大人たちも愉しみと共に開け閉めしてきた木製の入れ子卵。
英語では「Nesting Egg」といいますが、まさに巣のなかに抱え込む様に、お互いを護るように、重なってきた卵たち。
どうぞ貴方も、手触りと共にお愉しみください。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:木(ボックスウッド)
◆サイズ:一番大きい卵の高さ約6.3cm /一番小さい卵の高さ約1.7cm
◆総重量:43g
◆在庫数:1セットのみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色やヒビ、材の欠け等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*一部開閉が硬く、閉まりきらない卵がございます。
*卵は自立しません。立てて撮影したものは、塩を盛った上に卵を立てました。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A