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Friday

ロンドンの出版業の中心地から来た大聖堂 / Antique Engraving with Frame

 額装された英国アンティーク版画。














英国のアンティークフェアで手に入れた、フレーミングされた版画。



二つの美しい尖塔をもつ建造物が、繊細に表現されています。

タイトルは「N.E.View of Chichester Cathedral」。


「Chichester Cathedral/チチェスター大聖堂」とは、ブリテン島の南岸の町、チチェスターにある大聖堂のこと。1015年に建立された歴史ある大聖堂で、19世紀にはターナーの絵に描かれたことでも知られている美しい姿が特徴です。これはその大聖堂の「N.E.View=北東側」の外観となります。



さて、版画の由来を調べてみましょう。

画の下にはタイトル以外に以下の文字がみられます。


Drawn & Eng.d by J.Storer

Published May.1.1814 by Sherwood Neely & Jones Paternoster Row.



まず、発行は当時ロンドン「Paternoster Row/パターノスター・ロウ」にあった「Sherwood Neely & Jones」。

パターノスター・ロウ=パターノスター通りは現存していませんが、第二次大戦前までロンドン中心部、セントポール寺院の傍にありました。ロンドン出版業の中心地であり、通りの名前は本の取引と同義語とされたほどだったといいます。第二次大戦で荒廃し、通りは現在その辺りにあるパターノスタースクエアに置き換えられました。



そして「J.Storer」とは「James Sargant Storer/ジェームズ・サーガント・ストーラー(1771~1853) 」のこと。英国の製図工および版画の彫刻師であり、地形や古代建築に関する作品を制作してきた人物です。彼の作品のひとつ、1814年発刊の"History and Antiquities of the Cathedral Churches of Great Britain"のなかの1頁が今回ご紹介する「N.E.View of Chichester Cathedral」となります。


おそらく後年、本が傷んでしまったなどの理由でページをばらして、フレーミングしたのではないかと思われます。


時代はジョージアン、ロンドンの出版業の中心地。

そこから生まれた本の1頁を、1000年を超える歴史をもつ大聖堂の姿と共に貴方の書斎に飾ってみる。


深い思索のお供に、またとない壁面装飾となると思うのですが、いかがでしょうか。



◆England

◆推定製造年代(プリント):c.1814年

◆素材:紙、ガラス、他

◆サイズ(外寸):幅約18.3cm 高さ約23.3cm 厚み(吊り金具以外)約1.5cm

◆重量:318g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や傷み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A