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Thursday

ミセス・シャーロッテの愛用品 / Antique Wire Frame Eye Glasses with Case

 英国アンティーク、ケース入り眼鏡。

























英国のアンティークマーケットで手に入れたケース入り眼鏡。



ケースは金属がベースで、ダークな色味と細かなストライプの凹凸が美しい仕上げ材が貼られています。底面には小さな三角形のマークがあり、「BRITISH」「W」の文字が読み取れます。詳細は不明ですが、恐らく「英国製」の意味であり「W」はメーカーの頭文字なのではないでしょうか。

ケースを開ければ、内張が赤紫のベルベットとなっており、金色の細いフレームをもつ眼鏡がおさめられています。細い細い金属のフレームはしなやかで、鼻にあたるパッドの部分が丁寧な仕上がりになっているところをみると、なかなかに良い品物なのではないかとお見ます。作られた年代は古く、ヴィクトリア時代後半から20世紀初頭と推測いたします。




さて、このケースには、英国買い付け時から眼鏡と共に1枚の紙片がはいっておりました。


MRS CHARLOTTE M.STEPHENSON

15. LANGDALE ROAD.

MORECAMBE.


この住所は実在し、ランカスターの北、海沿いのモーカムの町、ラングデールロード15番地となります。マップで見れば、ごくごく一般的な戸建てが並ぶ住宅地であり、砂利の浜が広がるモーカム湾までは約0.6マイル徒歩15分ほど。


推測ではありますが、そこに住んでいた「MRS CHARLOTTE M. STEPHENSON/ミセス・シャーロッテ・M・ステファンソン」が、この眼鏡の持ち主だったのではないでしょうか。文字はタイプライターでうたれておりますので、眼鏡屋がオーダーを受けたときに控え用に入れておいたのかな、と思います。眼鏡の機能としては弱めの老眼鏡ですので、ミセス・シャーロッテは少しばかりお年を召されていたのでしょう。


静かなモーカムの町に住むミセス・シャーロッテ。日々の散歩は歩いて15-20分くらいのモーカム湾まで行くのが日課。広い空を眺めながら浜辺を歩いた後は、家に帰って愛用の眼鏡をかけて、編み物や刺繍にいそしむ・・・。

そんな日々がかつてこの眼鏡とともにあったのかもしれません。



1枚の紙片から広がる物語。

それをしっかりと受け止めるアンティークアイテムの存在感。


手に入れる物にこだわりをもつ貴方に、是非手に取っていただきたい佳品です。



◆England

◆推定製造年代:c.1890-1910年代頃

◆素材:、金属、ガラス、他

◆ケースサイズ:約12.7×4.8cm 厚み約1.4cm

◆眼鏡全体サイズ:画像をご参照ください。

◆ケース含む総重量:67g

◆眼鏡重量:11g

◆在庫数:1点のみ




【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆び、歪みや変色等がみられます。

*ケースの丁番部分は一部表面材の剥がれがみられます。開閉に影響はございません。詳細は画像にてご確認ください。

*ケースの開閉はスムーズです。安定してきちんと閉まります。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。


Todd Lowrey Antiques

by d+A