英国ヴィンテージ、翡翠とシルバーのリング。
例えばエリザベス女王の戴冠式。
眼を奪われる豪華かつ上品なガウンやサッシュは、どんな人々が作っているのか、考えたことはありますか?
その答えの一つが17世紀からの歴史を持つ「Toye, Kenning & Spencer/トーイ(トエ)・ケニング&スペンサー」。
現在も営業を続けている、ウォリックシャーのベッドワースに本拠を置く英国の老舗名門装飾品メーカーです。
創業はなんと1685年。織工であったGuillaume Henri Toye/ギヨーム・アンリ・トエ(トーイ)が、ルイ14世の治世にフランスからテムズ川へ難民として入ってきたのが始まりです。そこから織物、レース、刺繍、金と銀のワイヤー製造などの伝統的な家業を再開し、その歴史が始まります。
英国王室はもちろん世界中の国家、王侯貴族からの依頼を受け宝冠、勲章、肩章(サッシュ)等の注文を受けており、近年ではジョージ六世やエリザベス女王の戴冠式でのガウンや装飾品を担い、またヴィクトリア女王から現エリザベス女王に至るまで御用達(ロイヤルワラント)は途切れることなく続いています。
Toye, Kenning & Spencerオフィシャルサイト
https://toye.com/toye-kenning-spencer/
さて、前段が長くなりました。
今回ご紹介するリングは、その「Toye, Kenning & Spencer/トーイ(トエ)・ケニング&スペンサー」によるお品物です。
英国のマーケットで手に入れた翡翠のリングには、小さい物には珍しくきちんとホールマークが刻まれており、「TK & S」のメーカーズマークをみることができます。これがトーイ(トエ)・ケニング&スペンサーのマークです。
また、メーカーズマークの隣にはバーミンガムの錨のマーク、ライオンパサント、そして斜体の「c」があります。この字体のcが隅が切られた矩形に入っているのは、バーミンガムにおいては1977年のデイトレターとなります。よって、このリングは1977年にバーミンガムのアセイオフィスで認可をうけたスターリングシルバーであることがわかります。
さて、石の部分を見てみましょう。
翡翠には様々なタイプがありますが、このリングの物は深い深い緑色をしており、目を凝らせば僅かに紅を感じることができる石となっています。
翡翠の周りにツイストされた縁取りが施されており、装飾としては非常にオーソドックス。その分、翡翠の存在感が際立つようです。
「翡翠/ジェイド」はパワーストーンとしても人気で勇気と明晰さを表すと信じられており、知恵、勇気、正義を意味し、勇気を与え、身につけている人を守り、若々しさを保つと考えられています。ちなみに「Jade/ジェイド」は現在、英国やアメリカで男女問わず人気のある名前。親が子供に想いを託す名前として、とても良い意味を持つと考えられているのがよくわかります。
リングの大きさは約8.5号と小さめですが、シンプルなデザインですので、サイズさえ合えば男性女性問わずお愉しみいただけるのではないかと思います。左手の小指に嵌めるとチャンスを呼び込むという、ピンキーリングとしても楽しめそうです。
17世紀からの歴史を持つ名門メーカーによるジェイド・リング。
貴方にいつまでも若さと勇気を与えてくれる、守り神となってくれるかもしれません。
◆England
◆Toye, Kenning & Spencer
◆推定製造年代:c.1977年
◆素材:スターリングシルバー、翡翠
◆サイズ:約8.5号
◆重量:5g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A