英国アンティーク、銀のハンドルをもつシューホーン(靴べら)。
こぶりながら美しいハンドルをもつ古いシューホーンを手に入れました。
ハンドル部分にはホールマークが刻印されており、バーミンガムの錨、ライオンパサント、一番右のデイトレターは矩形のシールドに小文字の「y」。これらは1923年バーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたスターリングシルバーであることを表しています。
一番左の「W D」はメーカーズマークで、「William Devenport」というシルバースミスのマークです。1837年、Joseph Whittonにより創業。名称は度々変わり、Joseph Whitton、Whitton & Devenport、William Devenport、William Devenport & Son、William Devenport & Coなどとなってきました。鏡、ボタンフックやシューホーン、ドレッサージャー等のドレッシングアイテムを始め、ティーセットやフォトフレームなどを製作しており、バーミンガムとロンドンで活動していたようです。
実際に靴と足を添わせるヘラの部分はスチールにメッキで、付け根部分に「STEEL」「ENGLISH MAKE」の刻印が見えます。
100年近くが経ってメッキの剥がれや小傷などがございますが、まだまだご使用いただくに十分かと思います。
英国の古い物でシューホーンはしばしばみかけるアイテムのひとつ。
多くは真鍮の物、そして一部はこのようにハンドル部分だけ銀(スターリングシルバー)で、ヘラ部分はスチールにメッキというものが多いようです。このようなフォルムですと全てシルバーで、というのは当時強度的に問題があったのかもしれません。
特徴はやはりハンドル部分。華やかな装飾こそありませんが、絶妙な曲線は小さいながらも手に馴染み、握るたびに撫でまわしたくなるような膨らみを感じることが出来ます。
全長は約17cm弱で、シューホーンとしては小さめ。玄関のカウンターに置いたり、収納内部におさめたり、場合によっては外出時に携帯したりなど、使い回ししやすいサイズ感だと思います。
歳月を経たスターリングシルバーの質感を存分にお愉しみいただける、銀のシューホーン。
英国アンティークを愛する方に是非お使いいただきたい、実用的なひとしなです。
◆England
◆Birmingham
◆推定製造年代:c.1923年
◆素材:スターリングシルバー、スチール
◆サイズ:幅約3.2cm 長さ約16.5cm
◆重量:50g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、凹み、錆びや変色、へら部分には塗装の剥がれ等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A