英国ヴィンテージ小冊子「IN PRISE OF WALES」。
なかなか興味深い小冊子を手に入れました。
タイトルは「IN PRISE OF WALES」。
「ウェールズを讃えて」という意味かと思います。
表紙を開ければ、タイトル脇に「IN PRISE OF」シリーズが紹介されており、他にEngland, Scotland,Sussex等英国内の数か所の「IN PRISE OF」シリーズが発刊されているようです。
内容としては、風景や生活等々各地の風俗を、著名人の言葉とともに紹介していく・・・というもの。
少し内容をみてみましょう。例えば28ページ、「Barmouth Estuary/バーンマス・エスチュアリー(河口)」部分の文章は以下の通り。
I TOOK a boat and rowed up the sublime Estuary, which may compare with the finest in Scotland.
Wordsworth
私は荘厳な河口でボートを漕いだ。そこはスコットランドで最も素晴らしい場所に匹敵するであろう。*
ワーズワース
ウェールズ西部、海沿いの町Barmouth/バーンマス。
そこにはMawddach/マウザハ河が海に流れ込んでいる広大な河口(三角州)があり、壮大な風景が観光名所となっています。
湖水地方出身のロマン派詩人ウィリアム・ワーズワース(1770-1850)がその風景を褒めたたえた、として紹介されています。
これを読めば、バーンマスに行って河口でボートを漕いでみたら、どんな光景がみられるのだろう・・・と思ってしまいます。
つまり、「ウェールズの観光案内」も兼ねている小冊子ということなのでしょう。
そして印象的なのは表紙の図柄。
ウェールズの象徴、赤いドラゴンと西洋ネギ(リーキ)、そしてウェリッシュハープを巧みに組み合わせたまざに「ウェールズ」な文様となっています。
最後に、タイトル頁の見開き下部に記されていることわざをご紹介いたしましょう。
God made Wales first,and what of beauty He had left, He made the rest of the world.
OLD WELSH SAYING
神は最初にウェールズを創った。そしてそこに神が持っていた美を託し、残りの世界を創った。*
ウェールズの古い諺
イングランドやスコットランドはもちろん、世界中の他の地域の人々からすれば「ちょっと待て」と言いたくなる諺ではありますが、どの地域も自分の場所を愛していることは変わりませんので、このままご紹介させていただきます。
読めば貴方もウェールズに行きたくなること請け合いな、稀有なひとしな。
貴方の書架にそっと加えてみてはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1950年代頃
◆素材:紙
◆サイズ:約11.2×14.6cm 厚み約0.9cm
◆重量:97g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、紙の破れや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*翻訳は自作です。もし間違いがございましたらご指摘いただけますと助かります。
*画像の備品は付属しません。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A