英国ヴィンテージ・シルバーのコインリング。
今回ご紹介するのは、英国の古いコインを使ったシルバーリングです。
ちなみに現在の日本においては、貨幣を加工することは法律によって禁じられており、私たちも日本硬貨のアクセサリーは目にすることは(多分)ありません。
でも他国、例えばアメリカや英国などでは特に禁じられてはいないようで、「硬貨/コイン」を使ったアクセサリーをしばしばみることができます。
コインリングの始まりは1800年代後半アメリカ、西部開拓時代という説があります。
当時アクセサリーの材料として手に入れやすかったのが、通貨として一番身近に使われていた銀貨。
これを原料として溶かして再加工するという制作方法がとられており、その派生物として銀貨をそのままリングにすることも行われるようになったといわれています。
ただ一方で英国ではもっと昔から作られていたとされる説もあり、定かではございません。
硬貨は発行年が記されていることがほとんどですし、デザインも凝ったものが多いため、アクセサリーとして楽しみやすいのではないでしょうか。
さて、今回ご紹介するコインリングは、1939年発行、3ペンス硬貨を使った物です。
表面にはジョージ4世の横顔、裏面にはチューダーローズにセントジョージクロスがデザインされています。
(このリングにおいては、表面がチューダーローズにセントジョージクロスとなっています)
ちなみに3ペンス硬貨(通称として「threepenny bit/スリーペニービット)は現在発行されていない硬貨です。
3ペンスの銀貨(50%シルバー)は1547-1945年まで、ニッケル黄銅貨は1937-1970年まで発行されていましたが、1971年の十進法移行後、姿を消しています。
現在の硬貨は1ペニー、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンド(記念硬貨5ポンド)となっています。
そしてリング部分にはバーミンガムの錨のマーク、ライオンパサント、そして隅がとれた矩形のなかに小文字「c」のホールマークが刻印されています。
これは1977年にバーミンガムのアセイオフィスで認可を受けたという印。
メーカーズマークは「PEB」ですが、メーカー名は特定できませんでした。
1939年発行のスリーペニービット。
1977年、既に作られていない硬貨をわざわざリングに仕立てたのは、持ち主の記念の年だったためでしょうか。例えば、生まれた年とか?
硬貨の過ごした記憶を繋ぐように、リングに仕立てて身に着けたのかもしれません。
1939年からの歴史に想いを馳せるのも良し、チューダーローズにセントジョージクロスのデザインを堪能するのもまた良し。
貴方の指に嵌めながら、ゆっくりとご鑑賞ください。
◆England
◆Birminghum
◆推定製造年代:コイン1939年 リング1977年
◆素材:コイン・50%シルバー/リング・スターリングシルバー(シルバー925)
◆サイズ:約13.5号
◆コイン直径:1.6cm
◆重量:4g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色や歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*コインは外れることはありませんが、留め金内で少し回ります。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A