英国ヴィンテージ、スタッフォードシャードッグ。
スタッフォードシャードッグとはヴィクトリア時代に大流行した陶器製の犬の置物のこと。
当時、主に陶磁器の窯元が多く集まっていたスタッフォードシャーで製作されたため、この名前がついています。
モデルの犬種は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。
英国産の小型犬で、その祖先であるトイスパニエルは数世紀にわたり貴族、そして英国王室に愛されてきました。
ヴィクトリア女王、ジェームズ一世、二世、チャールズ一世、二世、そしてスコットランドの女王メアリー・スチュアートと歴代の君主に可愛がられ、
名前の由来にもなったチャールズ二世は犬好きで大変有名であり何処に行くにも常に犬を抱えていたといいます。
基本的には2匹セットですが、中央にもう一匹、うずくまった犬がいる3匹セットも存在します。
また、犬だけでなく、猫などの他の動物バージョンもあり、その場合は例えば「スタッフォードシャー・キャット」などとよばれます。
このセットをマントルピースの上に左右対称で飾るスタイルが、ヴィクトリア時代にとても流行しました。
スタッフォードシャードッグの多くは窯元の銘がないことが多く、今回ご紹介するスタッフォードシャードッグも底面に「W」もしくは「M」の一文字しかマークがありません。
焼きの具合から見て、ヴィクトリア時代ではなく後年に製造されたもの、恐らくは1930-1950年代頃の製作と推測いたします。
当店で以前ご紹介しましたが、ロイヤルドルトン等でもその頃スタッフォードシャードッグは製造されており、古き良き伝統を愛する英国人によって、長く愛され続けるフィギュアであることを物語っているようです。
スタッフォードシャードッグお約束の眉毛、ちょっと据わった三白眼、ひょろりとした体躯が個性的なスタッフォードシャードッグ。
台座の鮮やかなブルーも程よいポイントとなっています。
マントルピースの上はもちろん、サイドボードやデスクの上に置いてあげてください。
二匹寄り添う姿を愛でつつ、英国王室と犬について調べてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1970年代頃
◆素材:陶器
◆犬サイズ(一匹):幅約8cm 奥行き約5.5cm 高さ約12cm(2匹ともほぼ同サイズです)
◆重量:向かって左175/右148g
◆在庫数:1セットのみ(2体で1セットの販売です)
【NOTE】
*古いお品物ですが、とても良い状態です。
*ごく一部に小傷や汚れがみられます。一部に製造時からと思われる汚れが、また向かって右側の首元に約1×3mmほどの釉薬の剥がれがございます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A